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ビジュアルレビューマガジン

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アート

鉄道と映像が結像する空間「ホンマタカシプロデュース もう一つの電車」展 三木学

展覧会場に設置された京阪電車の等身大模型。 artarea-b1.jp 近年、各地で芸術祭やアート・イベントが開催されており、特に美術館ではない会場が使用されているケースも多く、それらを網羅することが難しくなってきている。目の肥えたアートファンでも、今何…

琳派-描かれなかったもの・受け継がれなかったもの「風神雷神図屏風」三木学

京都 琳派をめぐる旅 (京都を愉しむ) 作者: 淡交社編集局 出版社/メーカー: 淡交社 発売日: 2015/04/14 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る rinpa.exhn.jp 11月23日(月・祝)まで。京都国立博物館・平成知新館 「琳派 京を彩る」展で、俵屋宗達、…

見ても見えない秘密「パウル・クレー|だれにもないしょ。」展 三木学

兵庫県立美術館「パウル・クレー | だれにも ないしょ。」展 www.fashion-press.net パウル・クレーほど世界のインテリに愛されているアーティストもいないだろう。ヴァルター・ベンヤミンがクレーの天使の絵を終生、持っていたのは有名である。日本では、シ…

美術館で街を作る「兵庫県立美術館とミュージアムロード」三木学

先日、クレー展を兵庫県立美術館に見に行った。兵庫県立美術館といえば、安藤忠雄の建築で知られているが、いかんせん、アクセスが悪い。最寄りの駅は、阪神電鉄岩屋駅になるが、関西圏の住人でも、岩屋駅と聞いてパッと地理が思い浮かぶ人は少ないかもしれ…

捻じれた戦争画の歴史-藤田嗣治「FOUJITAと日本」三木学

www.nhk.or.jp 先日、京都文化博物館に、「レオナルド・ダ・ヴィンチと『アンギアーリの戦い』」展を見た際、戦争画はダ・ヴィンチやミケランジェロ以来(あるいは以前から)の西洋絵画の重要なテーマであり、フランス生活でそれらの絵画に馴染んでいた藤田…

アートは再生するか?「メディア・アートとメディアの保存」三木学

「ベータ」カセット、出荷終了へ ソニー、来年3月で:朝日新聞デジタル ビデオ規格「ベータ」40年の歴史に幕。ソニーが2016年3月をもってカセットを出荷終了。VHSはいまだデッキも販売中 - Engadget Japanese 先日、ソニーが生産していたベータ規格のビデオ…

「“気配”の色」山本聖子(美術家)

ニュータウンと区画整理された身体 小学生くらいのころから本や雑誌などで時々目にする、アフリカか南米か、どこか遠い国の人たちが鮮やかに笑うその表情になんとなく目を留めてきた。それについて誰かと話すとかは無かったけれど、写真の中の彼らはいつも、…

枠を軽やかに超える現代の文人画家-ミヤケマイ展「長い不在」三木学

ミヤケマイ展「長い不在」展示風景 11月6日(金)~23日(月・祝)まで。 http://www.fukuwauchi-gion.com/gallery ミヤケさんのことを知ったのは、shadowtiemsがフォトメールマガジンだった頃のことで、POLA MUSEUM ANNEX で2013年に開催された「白粉花」展…

郊外住宅地と現代アートの行方「学園前アートウィーク」三木学

大和文華館 文華ホール 学園前アートウィーク2015 | 「イマ・ココ・カラ」 現代アートが、街の未来をつくりだす。 11月7日(土)~15日(日)近鉄「学園前」駅南エリア 近年、地域アートや地域型アートプロジェクト、地方芸術祭なとど言われる、衰退しつつあ…

あまりに音楽的な-歌詞・楽曲・ソングライティング「琳派 京を彩る」三木学

www.kyohaku.go.jp 今年は琳派400年記念祭として、京都中で琳派がらみの展覧会が行われている。特に京都国立博物館で開催されている「琳派 京を彩る」展では、10月27日〜11月8日まで琳派を代表する俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一の3人が描いた「風神雷神図…

収蔵庫という名の巨大美術館-工場用倉庫とアートの転回「Open Storage 2015-見せる収蔵庫-」三木学

「Open Storage 2015」開催情報vol.2(10/31~11/24) | おおさか創造千島財団 昨年から始まった、大阪市住之江区北加賀屋にあるMASK(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)の「Open Storage 2015-見せる収蔵庫-」が今年も開催されている。 もともと、千島土地株…

戦争画の歴史<レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」>三木学

Leonardo da Vinci レオナルド・ダビンチと「アンギアーリの戦い」 作者: 潮出版 出版社/メーカー: 潮出版 発売日: 2015 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展 特設サイト 先日、京都に行ったつ…

レゴという画材「アイ・ウェイウェイとレゴの葛藤」三木学

アイ・ウェイウェイは語る 作者: アイ・ウェイウェイ,ハンス・ウルリッヒ・オブリスト,坪内祐三(文),尾方邦雄 出版社/メーカー: みすず書房 発売日: 2011/11/02 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 16回 この商品を含むブログ (7件) を見る Power 100 /…

難解なアートの親密なコレクション『ハーブ&ドロシー 』三木学

ハーブ&ドロシー [DVD] 出版社/メーカー: ポニーキャニオン 発売日: 2012/05/16 メディア: DVD この商品を含むブログ (9件) を見る 2013年3月30日(土)新宿ピカデリーほかで公開!映画『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』公式サイト 2010年に公開さ…

見えない色を描く「中屋敷智生の描く想像の絵」三木学

《それは夢じゃないかもしれないかもしれない -This May Be No Dream,Maybe-》2014 Tomonari Nakayashiki 以前、谷本研くんと中村裕太さんの展覧会「タイルとホコラとツーリズム season2《こちら地蔵本準備室》」を見に行った際、谷本くんを囲んで話をしてい…

部屋の中にアートはあるか?「飾り棚からアート棚へ」三木学

ペナント・ジャパン 作者: 谷本研 出版社/メーカー: PARCO出版 発売日: 2004/04 メディア: ペーパーバック クリック: 15回 この商品を含むブログ (8件) を見る 近年、日本各地でもアートフェアが開催されている。アートフェアとは、現代アート作品の即売会の…

知覚と認識の余白-鈴木里理策写真展「意識の流れ」三木学

「人はたいてい写真に写っている対象が何かわかると、見るのをやめてしまいます。無意識のうちに写っている内容を言葉に置き換えて、たとえば「熊野の風景だ」「桜だ」「雪だ」という具合に対象を認識したとたん、それ以上見ようとはしません。でも見るとい…

バサラカワイイ!風流・婆娑羅・傾奇との融合「増田セバスチャンとよさこい祭り(高知)」三木学

www.youtube.com よさこい祭りとは 先日、きゃりーぱみゅぱみゅの「PONPONPON」PVの美術などで知られ、原宿kawaii文化を牽引するアートディレクター増田セバスチャン氏にお会いしたとき、高知の「よさこい祭り」のことを紹介して頂いた。「よさこい」と言え…

会期残りわずか!今年最高の国際美術展(かもしれない)「堂島ビエンナーレ2015」三木学

池田亮司《date.tecuture》2015 <a href="http://togetter.com/li/852181?page=1" data-mce-href="http://togetter.com/li/852181?page=1">【現代アート展】「堂島リバービエンナーレ2015」「Take Me To The River 潮流と流通の同時代…

引き裂かれた見ることへの欲望と想像力「澄毅-光が生む見えない余白と新しい質感」三木学

©Takeshi SUMI 先日、パリ在住のアーティスト、澄毅(すみ・たけし)さんが訪ねて来てくださったのでその作品を紹介したい。澄毅さんは、明治大学でドイツ文学を専攻した後、多摩美術大学の情報デザイン学科を卒業した。主に写真を使ったアーティストである…

集積・連携・ネットワーク「大阪と現代アート」三木学

堂島リバーフォーラムから堂島川を望む。作品は島袋道浩の《浮くもの/沈むもの》2010 近年、京都の現代アートシーンは活性化しているように思える。今年は特にPARASOPHIA京都国際現代芸術祭、KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭などが開催され、都市型の芸術祭も充…

川がもたらす創造性「堂島ビエンナーレ2015:Take Me The River-同時代性の潮流」三木学

DOJIMA RIVER BIENNALEbiennale.dojimariver.com 8月30日(土)まで。 堂島ビエンナーレが今年四回目を迎える。堂島ビエンナーレは、堂島リバーフォーラムという多目的ホール、ギャラリー、カフェ、高級賃貸マンションからなる複合商業施設で開催されている…

それぞれの時間から私の時間へ-「他人の時間」三木学

<a href="http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/timeofothers.html#tabs=tabs-1" data-mce-href="http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/timeofothers.html#tabs=tabs-1">他人の時間</a>www.mot-art-museum.jp 東京都現代美術館(MOT)から巡回して、現在、大阪の国立国際美術館で「他人の時間」という展覧会が開催されている。「他人の時間」展は、東京都現代美術館、国立国際美術館、シンガポール美術館、クイーンズランド州立…

マガジンからポスト・インターネットへ―ヴォルフガング・ティルマンス「Your Body is Yours」三木学

B2階【ヴォルフガング・ティルマンス Your Body is Yours】 | 現在の展覧会 | 展覧会 | NMAO:国立国際美術館www.nmao.go.jp ヴォルフガング・ティルマンスの大規模個展が大阪の国立国際美術館で開催されている。ティルマンスの個展が行われたのは、2004年の…

窓と暗い部屋の歴史-勝又公仁彦×港千尋トークショー「Hotel’s Window」三木学

現在、大阪の10のギャラリーが連携して、写真関連の展覧会、OSAKA PHOTO WEEKが開催されている。国立国際美術館では、ヴォルフガング・ティスマンズの大規模な展覧会が開催中だ。くだんのOSAKA PHOTO WEEKもティルマンズに合わせたところもあるだろう。

盗品と美術館のきってもきれない関係-サイモン・フープト『盗まれた世界の名画美術館』三木学

「盗まれた世界の名画」美術館 作者: サイモン・フープト,内藤憲吾 出版社/メーカー: 創元社 発売日: 2011/08/22 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 「美術館の歴史は、盗品の歴史である」と言えば、反発する人もいるかもしれない。しかし、ルー…

贋作が生み出す才能「贋作という伝統文化」三木学

<a href="http://jp.wsj.com/articles/SB10777827119304873821304581125290852621276" data-mce-href="http://jp.wsj.com/articles/SB10777827119304873821304581125290852621276">中国の元学芸員、展示品の偽造認める-本物は6.8億円で売却</a>jp.wsj.com

アートの価値を上げるゲーム「The Gallerist」三木学

美術館の学芸員やアートディーラーになって芸術作品の価値をさまざまな戦略で上げていくボードゲーム「The Gallerist」gigazine.net 「アートは価値を上げるゲームである」そう書くと、反論される方もいるだろう。もっと社会に対するメッセージや心の問題を…

アートが与える価値とは何か?『現代アート経済学』三木学

現代アート経済学 (光文社新書) 作者: 宮津大輔 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2014/06/17 メディア: 新書 この商品を含むブログ (2件) を見る 先日、アート大阪という、アートフェアを見に行った。アートフェアというのは、ギャラリーが集合して、コレク…

塗料という画材「天野喜孝展 想像を超えた世界」展三木学

撮影可能だった最後の部屋。荷物が多い中、iPhoneで適当に撮影したので画像がブレているが、特に色面の多いところに車用の塗料を使っている。タブローのヘリまで絵を描き、塗料を塗っている処理が非常に上手い。 <a href="http://amano-exhibition.jp/schedule.html" data-mce-href="http://amano-exhibition.jp/schedule.html">天野喜孝展-創造を超えた世界-</a>amano-exhibiti…