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ビジュアルレビューマガジン

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アート

アートが与える価値とは何か?『現代アート経済学』三木学

現代アート経済学 (光文社新書) 作者: 宮津大輔 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2014/06/17 メディア: 新書 この商品を含むブログ (2件) を見る 先日、アート大阪という、アートフェアを見に行った。アートフェアというのは、ギャラリーが集合して、コレク…

塗料という画材「天野喜孝展 想像を超えた世界」展三木学

撮影可能だった最後の部屋。荷物が多い中、iPhoneで適当に撮影したので画像がブレているが、特に色面の多いところに車用の塗料を使っている。タブローのヘリまで絵を描き、塗料を塗っている処理が非常に上手い。 <a href="http://amano-exhibition.jp/schedule.html" data-mce-href="http://amano-exhibition.jp/schedule.html">天野喜孝展-創造を超えた世界-</a>amano-exhibiti…

影を残したアーティスト―高松次郎「制作の軌跡」@国立国際美術館三木学

高松次郎 制作の軌跡 作者: 国立国際美術館 出版社/メーカー: 水声社 発売日: 2015/04 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 久しぶりに濃密な「現代美術」を見た。「現代美術」と書いたのは、最近では現代アートもしくはアートが一般的な表記で、「…

犬飼とも+ワタノハスキッズ 『ワタノハスマイル―笑顔になったガレキたち-』三木学

ワタノハスマイル-笑顔になったガレキたち- 作者: ワタノハスマイル+犬飼とも 出版社/メーカー: 青幻舎 発売日: 2013/10/11 メディア: ペーパーバック この商品を含むブログを見る 「ワノハスマイル」というプロジェクトを初めて知ったのは、編集者、都築響…

アートは社会の役に立つか?―パブロ・エルゲラ『ソーシャリー・エンゲイジド・アート入門』三木学

ソーシャリー・エンゲイジド・アート入門 アートが社会と深く関わるための10のポイント 作者: パブロ・エルゲラ,アート&ソサイエティ研究センター SEA研究会 出版社/メーカー: フィルムアート社 発売日: 2015/03/23 メディア: 単行本 この商品を含むブログを…

鈴木崇 写真集「BAU」「ARCA」出版記念 鈴木崇氏 × RAD 榊原充大氏 トークショー『写真の中のカタチ』

&lt;a href="http://real.tsite.jp/umeda/event/2015/06/suzuki-sakakibara-talk-show.html#" data-mce-href="http://real.tsite.jp/umeda/event/2015/06/suzuki-sakakibara-talk-show.html#"&gt;鈴木崇 写真集「BAU」「ARCA」出版記念&amp;lt;br /&amp;gt;…

鈴木崇展「Form-Philia」@IMA CONCEPT STORE

鈴木崇《BAU》 モノには必ず形がある。 形が分からないものを想像するということは、 視覚的経験が豊富だとしても難しいと思う。 僕にとっての写真とは、目に見えている世界を切り取り、 元あったものとは違う形と意味を与える行為であり、 写真で撮られたイ…

港千尋『ヒョウタン美術館』三木学

ヒョウタン美術館 “The Gourd Museum" 作者: 港千尋,Chihiro Minato 出版社/メーカー: WAVE出版 発売日: 2014/12/02 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る <a href="http://tsite.jp/daikanyama/event/004811.html" data-mce-href="http://tsite.jp/daikanyama/event/004811.html">代官山BOOK DESIGN展2015 | 代官山DAIKANYAMA T-SITE</a>tsite.jp 代官山 蔦屋書店が選ぶ「代官…

鈴木崇『BAU』@梅田蔦屋書店 三木学

鈴木崇《BAU》 先日、JR大阪駅に隣接するルクアイーレ(LUCUA 1100)にある梅田 蔦屋書店のオープン当日に行ってきた。その日がオープンということはつゆ知らず、写真家の鈴木崇さんの作品が、書店内に展示されているとのことなので見に行ったのだ。 梅田 蔦…

三瀬夏之介『日本の絵』三木学

三瀬夏之介作品集 日本の絵 作者: 三瀬夏之介 出版社/メーカー: 青幻舎 発売日: 2013/07/25 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 三瀬夏之介君は、奈良県にある公立高校の美術部の1年下の後輩にあたる。私は早生まれなので互いに19…

「生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村」勝又公仁彦001

Japanoscape 「2002年7月31日 京都府与謝郡伊根町」 シャドウタイムスがレビューを中心とした形で復活した。 「批評的なことばによるくらい、芸術作品に触れえないことはありません。」というリルケの言葉を範としてきたということもあり、批評することには…

「PARASOPHIA:京都国際芸術祭」三木学

PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭www.parasophia.jp 「美術館の誕生」より 「PARASOPHIA:京都国際芸術祭」の会期も残りわずかになり、ようやくメイン会場となっている京都市美術館に行くことができたので簡単に感想を書いておこう。 様々なレビューだけでは…

「アートユニットYOTTA、車と焼き芋の美学」三木学

業界が注目する現代アート「金時」とは何か? - NAVER まとめmatome.naver.jp www.youtube.com 今年の冬、電飾でデコトラのように改造したセンチュリーの焼き芋販売車が東京中の話題をさらった。目撃情報が相次ぎ、一体あれは何なのだ?とツイッターやFacebo…

「盲目の画家はどこまで見えているのか?」三木学

<a href="http://www.mymodernmet.com/profiles/blogs/john-bramblitt-blind-painter" data-mce-href="http://www.mymodernmet.com/profiles/blogs/john-bramblitt-blind-painter">Blind Artist Relies on Touch and Texture to Create Stunningly Vivid Paintings</a>www.mymodernmet.com <盲目の画家>が描いた絵画の【色彩感覚】の素晴らしさに思わず感…

椿昇『飛び立つスキマの設計学』三木学

シェルターからコックピットへ 飛び立つスキマの設計学 作者: 椿昇 出版社/メーカー: 産学社 発売日: 2015/04/30 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 椿昇は、常に破天荒な作品を創り続ける現代美術家として知られている。椿昇が…

「色を塗って地域を変える」三木学

<a href="http://www.favelapainting.com/" data-mce-href="http://www.favelapainting.com/">Favela Painting</a>www.favelapainting.com &amp;amp;amp;lt;a href="http://www.nhk.or.jp/superpresentation/backnumber/150422.html" data-mce-href="http://www.nhk.or.jp/superpresentation/backnumber/150422.html"&amp;a…

「デジタル化できないコンテンツとしてのアート」三木学

アマゾンがファインアートの取り扱いを開始 小山登美夫ギャラリーなど参加 | Art Annual onlinewww.art-annual.jp Untitled (Melting Rainbows 032) 出版社/メーカー: 小山泰介 メディア: この商品を含むブログを見る アマゾンのカテゴリに、ファインアート…

沈昭良『STAGE』三木学

SHEN CHAO-LIANG 沈昭良 4 「STAGE」 : 写真の鉛筆 THE PENCIL OF PHOTOGRAPH 現代写真インターネットマガジンblog.livedoor.jp 沈昭良官方網頁 先日、美術史家で写真、メディア・アート研究の第一人者でもある、伊藤俊治さんにお会いしたとき、台湾の写真家…

「Open Storage 2014-見せる収蔵庫-」三木学

Open Storage 2014-見せる収蔵庫- 開催(11/8~24) | おおさか創造千島財団 先日、名村造船所跡地が、クリエイティブセンター大阪(CCO)として、木津川河口沿いにある北加賀屋(大阪市住之江区)の創造活動の拠点になっていった歴史について書いた。2009…

はぎのみほ+ ソリジャ・タロウ展「きおくのなかのくに」

川崎市岡本太郎美術館 2015年4月25日(土)より『きおくのなかのくに』の写真2点とビデオ作品にて川崎市岡本太郎美術館で行われるグループ展に参加いたします。この作品は2008年より5年かけてメキシコ各地を回り日系人やその子孫にインタビューを行い、編集の…

勝又公仁彦個展「Hotel's Window」

Hotel’s Window 光差す部屋イタリアでの旅は「カメラ」の中で眠る旅だ。客室を「カメラ」と呼ぶ国で写真機はマキナという。写真機としてのカメラの前身は 「暗い部屋」を意味する「カメラ・オブスキュラ」だ。部屋に穿たれた窓から一筋の光が射すとき、外界…

「フリーペーパーの行方-なくさないために」三木学

【 ART BRIDGE 】 | ABI-REPORT 先日、京都に港千尋さんが来られたときに、二冊のフリーペーパーを頂いた。一冊は、あいちトリエンナーレ2016のコンセプトを元に、様々な引用とイメージによって、構成された冊子「AT PAPER COLORS AND WORDS」で、もう一冊は…

「ULTRA×ANTEROOM exhibition2015」三木学

&lt;a href="http://hotel-anteroom.com/gallery/1083" data-mce-href="http://hotel-anteroom.com/gallery/1083"&gt;「ULTRA x ANTEROOM exhibition 2015」 | ギャラリー9.5 | HOTEL ANTEROOM KYOTO&lt;/a&gt;hotel-anteroom.com ヤノベケンジ《トらやん》2…

公開インタビュー「NAMURA ART MEETING '04-'34 Vol.05臨界の芸術論Ⅱ 10年の趣意書」三木学

1月に開催されたイベントだが忘れないうちに記述しておく。すでに忘れているところも多いが、まさにその事実こそがテーマであったといえる。 アート関係者の間では、名村造船所跡地、名村(ナムラ)と言えば、近年では大阪のみならず、国内外に知られてきて…

「雪舟と南宋」三木学

<a href="http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2015/0411.html" data-mce-href="http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2015/0411.html">NHK【ETV特集】中国でよみがえる雪舟 2015年4月11日(土)夜11時、再放送:2015年4月18日(土)午前0時00分(金曜深夜)</a>www.nhk.or.jp 先日、雪舟が中国で注目されているという番組がやっていた。雪舟は言うまでもない世界の画聖である…

「美は数理的に解析可能か?」三木学

Nikon|光と人の物語|“光”を描いた画家たち ~数理で見る名画~ ミュージアムIT情報:影山幸一 03年9月 美が数理的に解析可能か?というのは、科学者にとっての一つの関心事項だろう。「美しさ」という、高次の脳の判断について、数理的な法則があるはずだ…

ダン・グレアム・野々村文宏作・谷本研画『まんがダン・グレアム物語』

漫画ダン・グレアム物語 作者: ダングラハム,文宏野々村 出版社/メーカー: tenpo-press 発売日: 2014/08/30 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る この漫画は、60年代よりアメリカのコンセプチュアル・アート界を牽引してきた、ダン・グレアムの自…

「新婚旅行の写真で訪ねる日本」三木学

<a href="https://www.facebook.com/HoneymoonJapan" data-mce-href="https://www.facebook.com/HoneymoonJapan">新婚旅行の写真で訪ねる日本(Revisiting Honeymoon Photos in Japan)</a>www.facebook.com <a href="http://top.tsite.jp/news/i/20572051/" data-mce-href="http://top.tsite.jp/news/i/20572051/">新しいアートの手法、「ファウンド・フォト」っ…</a>

山本聖子展「白い暴力と極彩色の闇」三木学

「白い暴力と極彩色の闇」展 右が《darkness》(2014)2015年3月3月(火)~3月22日(日)Gallery PARC Photo by Hyogo Mugyuda 先日、京都の三条にあるギャラリーPARCで開催されていた、山本聖子展「白い暴力と極彩色の闇」を見にいった。忘れないうちに私…

「色彩から知覚へ 」三木学

<a href="http://www.tobikan.jp/exhibition/h26_neoimpressionism.html" data-mce-href="http://www.tobikan.jp/exhibition/h26_neoimpressionism.html">新印象派―光と色のドラマ</a>www.tobikan.jp 先日まで大阪、東京を巡回した新印象派の展覧会が開催されていた。近年、過渡期的な表現とされた新印象派の評価が上がっている。彼らが19世紀の色彩科学的な知見と最先端の色材を最大限利用して行った実験的な表現が…