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ビジュアルレビューマガジン

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フランスの色景

アートと文化の虹のグラデーションを渡る旅-「あいちトリエンナーレ2016」三木学

メインビジュアルとなっているジェリー・グレッツィンガーの《Jerry's Map》を背景に、公式コンセプトブック『夢見る人のクロスロード』を持つ芸術監督の港千尋さん。 いよいよ「あいちトリエンナーレ2016」が開幕した。港千尋さんが2年前に芸術監督に就任し…

公開収録:三木学「感覚・言語・メディアをつなぐアート(技)」@npo recip/PORT

shikanjima-port.jp 以下、HPより。 コネクタテレビ公開収録編vol.1/感覚・言語・メディアをつなぐアート(技) ―あいちトリエンナーレ2016、NAMURA ART MEETING’04-‘034などを題材に― 日時:2016年5月23日(月)19:30 - 20:30 料金:無料予約:予約優先(…

創造の旅の幕開け「あいちトリエンナーレ2016記者発表会」三木学

あいちトリエンナーレ2016記者発表会 壇上から説明する港千尋芸術監督 あいちトリエンナーレ2016 先日、国立国際美術館(大阪)であいちトリエンナーレ2016の記者発表会が開催された。記者発表会は、愛知、東京に続いて、3回目となる。現在、日本各地で開催…

なぜそこでシャッターを押したのか?「色景学に向けて」三木学

フランスの色景 -写真と色彩を巡る旅 作者: 港千尋,三木学 出版社/メーカー: 青幻舎 発売日: 2014/12/26 メディア: ペーパーバック この商品を含むブログを見る 先日、心理学の分野で「身体化された認知」と呼ばれる、環境や感覚が無意識のうちに理性的な判…

共感覚は原始か進化か?「共感覚とアーティスト」三木学

共感覚―もっとも奇妙な知覚世界 作者: ジョンハリソン,松尾香弥子 出版社/メーカー: 新曜社 発売日: 2006/05/20 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 46回 この商品を含むブログ (23件) を見る 前回、共感覚者とされているアーティストが、真正かどうか述…

色立体の普遍性と限界・色感と質感「日本人の色彩感覚(2)」三木学

フランスの色景 -写真と色彩を巡る旅 作者: 港千尋,三木学 出版社/メーカー: 青幻舎 発売日: 2014/12/26 メディア: ペーパーバック この商品を含むブログを見る 正直に言って、日本人のアーティスト、デザイナー、ファッションデザイナー、建築家など、あら…

色感と質感は並立するのか?「日本人の色彩感覚」三木学

フランスの色景 -写真と色彩を巡る旅 作者: 港千尋,三木学 出版社/メーカー: 青幻舎 発売日: 2014/12/26 メディア: ペーパーバック この商品を含むブログを見る 港千尋さんとの共著『フランスの色景』(青幻舎)を上梓してから半年以上経た。いろいろな意見…

街の中からデザインを発見する-ロブ・フォーブス「ものの見方」三木学

<a href="https://www.ted.com/talks/rob_forbes_on_ways_of_seeing?language=ja#t-529593" data-mce-href="https://www.ted.com/talks/rob_forbes_on_ways_of_seeing?language=ja#t-529593">ものの見方</a>www.ted.com 写真を撮影する目的はたくさんある。記念写真や報道写真、民族学や工事のための調査の写真、最近ではSNSで友達と共有するための写真など、写真という道具は、あらゆるジャンル、あらゆる階層、あらゆる年齢の人が使…

「色彩の授業」三木学

フランスの色景 -写真と色彩を巡る旅 作者: 港千尋,三木学 出版社/メーカー: 青幻舎 発売日: 2014/12/26 メディア: ペーパーバック この商品を含むブログを見る 先日、畠山直哉さんと伊藤俊治さんの対談の打ち上げで、伊藤俊治さんが教える東京藝術大学の学…

「葵祭とかさねの色目」三木学

葵祭 | 京都市観光協会www.kyokanko.or.jp 京都では、5月と言えば、京都三大祭の一つである葵祭だ。もとは、賀茂御祖神社(下賀茂神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)の例祭の一つであるが、現在では平安貴族の装束を着た人々の行列が有名だ。 かつては賀茂…

「美は数理的に解析可能か?」三木学

Nikon|光と人の物語|“光”を描いた画家たち ~数理で見る名画~ ミュージアムIT情報:影山幸一 03年9月 美が数理的に解析可能か?というのは、科学者にとっての一つの関心事項だろう。「美しさ」という、高次の脳の判断について、数理的な法則があるはずだ…

「フランスの光景」三木学

(C)Chihiro Minato 「フランスの色景」は、「フランスの光景」でもある。 このグラフは、写真の撮影情報から、EV値表にプロットすることのできる、露出分析ソフトEVGrapherを利用して、「フランスの色景」に掲載されている港千尋さんの写真を分析したもの…

「絵画の色と写真の色」三木学

(C)Chihiro Minato 写真と絵画という視覚表現は、異なるところはたくさんあるが、描写する時間の問題は大きいだろう。絵画は対象を時間をかけて描く(対象が抽象の場合もあるが)。時間をかけて描くほど、色刺激によって知覚が変容してしまう。初期の印象…

「色名を認知するメカニズム」三木学

色空間分析 色名分析 「フランスの色景」では、写真の色を色空間に分布させて配色を分析し、その中に含まれる色名の割合を抽出している。それが、見ている人に何等かの発見をもたらすのは、人間の色彩情報処理の機構(色覚メカニズム)と類似しているからか…

「色名と関係性の記憶」三木学

(C)Chihiro Minato 「フランスの色景」では、写真からフランスの伝統色名と日本の伝統色名を抽出し、比較分析している。フランスの伝統色名は食べ物、飲み物の色名など固有物と直接性があるものが多いが、日本の伝統色名は染料由来の色名が多く、現在ではほ…

「音の風景、色の風景」三木学

ヨーロッパの色彩は、キリスト教を基にした象徴体系を経ているが、カソリックと華美な色彩を抑制したプロテスタントでは系譜が分かれる。それが現在の色彩環境にも少なからず影響している。日本では聖徳太子の冠位十二階に代表されるように、陰陽五行思想の…

「色彩球という宇宙、色名という星」三木学

ルンゲ《色彩球》1810年Runge’s Farbenkugel (color sphere) Philipp Otto Runge - Wikipedia, the free encyclopedia マンセル《色彩球》1900年 Munsell color system - Wikipedia, the free encyclopedia ルンゲをはじめとして、色彩球(色立体、色空間)…

「景色と色彩風景学」三木学

Colors of the World: The Geography of Color 作者: Jean-Philippe Lenclos,Dominique Lenclos,Francois Barre,Gregory P. Bruhn 出版社/メーカー: W W Norton & Co Inc 発売日: 2004/04 メディア: ペーパーバック この商品を含むブログを見る フランスの著…

「風景と色彩の同時対比」三木学

織物や絵画では単色だけで存在することはほとんどない。複数の色の組み合わせで存在する。しかし、色が複数になると色同士が干渉を起こす。そのことをシュブルールは「色彩の同時対比」という知覚現象としていち早く発見した。 シュブルールは国立ゴブラン織…

「逃げ去る色彩と決定的配色」三木学

フランスの色景 -写真と色彩を巡る旅 作者: 港千尋,三木学 出版社/メーカー: 青幻舎 発売日: 2014/12/26 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 「フランスの色景」は、色相環の反対色である補色の配色が多い。補色は街中にあり、様…

「色名と五感 」三木学

フランスの色景 -写真と色彩を巡る旅 作者: 港千尋,三木学 出版社/メーカー: 青幻舎 発売日: 2014/12/26 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 「フランスの色景」に掲載しているフランスの伝統色名は、港千尋さんがフランス全土で…

「異文化理解の道標 」三木学

フランスの色景 -写真と色彩を巡る旅 作者: 港千尋,三木学 出版社/メーカー: 青幻舎 発売日: 2014/12/26 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 『フランスの色景-写真と色彩を巡る旅』の内容は、港千尋さんと三木学が7年間、断続的…