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ビジュアルレビューマガジン

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写真

「未だ見ぬ景色を求めて」山内 亮二

身体はすごく疲弊していた。冷房のよく効いた観光用の少し広々としたバスの車内に乗客は数人。僕は夢うつつに窓の外に流れる夕暮れの景色を眺めていた。 バンコクでの滞在も10日ほどが経ち、この日は少し北上してアユタヤの世界遺産を日帰りで周ってきた。バ…

勝又公仁彦写真集『Hotel Windows』発売開始!

Hotel Windows 作者: 勝又公仁彦 出版社/メーカー: シャドウタイムズ 発売日: 2015/09/08 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 以前からお伝えしえおりました、勝又公仁彦さんのKindle版、電子写真集『Hotel Windows』の発売が開始されました。先…

創作はどこへいくのか?「カメラの自動化の行方」三木学

【カメラ革命】MITが「絶対に白飛びしない」技術を開発。もう絞りや露出に悩されない日々へ:DDN JAPAN MITが白とびしない技術を開発しているという。これはカメラにおける適正露出という根本命題に手を突っ込んだということに等しい。カメラは、絞り、シャッ…

近眼の世界の共有「フィリップ・バーロウ」三木学

近視の人には世界がこんな風に見えている。を表現したフォトアート作品 : カラパイアkarapaia.livedoor.biz 先日、近眼写真というジャンルがあってもいいのではないか、と書いたのだが、検索しているとすでに取り組んでいる人がいました。 まあ、同じことを…

レンズによる新しい色彩「ボケ混色と写真」三木学

昨日、わざとピントをずらすことによる、近眼写真をご紹介した。思いのほか賛同者が多かった?ので、手法は近いが、新しい色彩写真の試みを紹介したい。 最近は、特にアートと写真が接近したのか、スナップ写真が肖像権や著作権が厳しくなり、撮影しにくくな…

心地よいボケを楽しむ「近眼写真シリーズ」三木学

ボケていることの自然「近眼と写真」三木学

僕は結構、目が良くない方だ。いわゆる近眼であるし、乱視も少しはいっている。0.0?だったと思うが、正確には覚えていない。しかし、日本人は特に目が悪い人が多く、それは日本語の複雑さに起因があるという説を聞いたことがあるが定かではない。 かつて外…

引き裂かれた見ることへの欲望と想像力「澄毅-光が生む見えない余白と新しい質感」三木学

©Takeshi SUMI 先日、パリ在住のアーティスト、澄毅(すみ・たけし)さんが訪ねて来てくださったのでその作品を紹介したい。澄毅さんは、明治大学でドイツ文学を専攻した後、多摩美術大学の情報デザイン学科を卒業した。主に写真を使ったアーティストである…

マガジンからポスト・インターネットへ―ヴォルフガング・ティルマンス「Your Body is Yours」三木学

B2階【ヴォルフガング・ティルマンス Your Body is Yours】 | 現在の展覧会 | 展覧会 | NMAO:国立国際美術館www.nmao.go.jp ヴォルフガング・ティルマンスの大規模個展が大阪の国立国際美術館で開催されている。ティルマンスの個展が行われたのは、2004年の…

都市の遊歩と考古学-山内 亮二写真展「Musing in the Land of Smiles」三木学

<a href="http://www.nikon-image.com/activity/salon/exhibition/2015/07_osaka.html#06" data-mce-href="http://www.nikon-image.com/activity/salon/exhibition/2015/07_osaka.html#06">大阪ニコンサロン 2015年7月 - 写真展 - ニコンサロン | ニコンイメージング</a>www.nikon-image.com shadowtimesがフォトメールマガジンとして発行していた際、作品を紹介させていただいた山内 亮二さんが大阪ニ…

窓と暗い部屋の歴史-勝又公仁彦×港千尋トークショー「Hotel’s Window」三木学

現在、大阪の10のギャラリーが連携して、写真関連の展覧会、OSAKA PHOTO WEEKが開催されている。国立国際美術館では、ヴォルフガング・ティスマンズの大規模な展覧会が開催中だ。くだんのOSAKA PHOTO WEEKもティルマンズに合わせたところもあるだろう。

写真の可能性を追求し続ける雄弁な語り手-畠山直哉『話す写真 見えないものに向かって』三木学

話す写真 見えないものに向かって 作者: 畠山直哉 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2010/07/09 メディア: 単行本 購入: 14人 クリック: 62回 この商品を含むブログ (21件) を見る 今や世界的な写真家になった畠山直哉さんが、各地で行った11本の講演を一冊…

街の中からデザインを発見する-ロブ・フォーブス「ものの見方」三木学

<a href="https://www.ted.com/talks/rob_forbes_on_ways_of_seeing?language=ja#t-529593" data-mce-href="https://www.ted.com/talks/rob_forbes_on_ways_of_seeing?language=ja#t-529593">ものの見方</a>www.ted.com 写真を撮影する目的はたくさんある。記念写真や報道写真、民族学や工事のための調査の写真、最近ではSNSで友達と共有するための写真など、写真という道具は、あらゆるジャンル、あらゆる階層、あらゆる年齢の人が使…

勝又公仁彦 《Skyline》slideshow

www.youtube.com 関連記事 「Skyline 02」 勝又公仁彦 - shadowtimesβshadowtimes.hatenablog.com 「Skyline 01」 勝又公仁彦 - shadowtimesβshadowtimes.hatenablog.com

「人工知能の見る夢と記憶」三木学

最近、人工知能に関するニュースが多くなった。しかし、かつて人工知能が流行した70年代~80年代とは様相が大きく異なる。当時は、脳のような演算を、コンピュータによる人工知能によって再現しようと、幾つかの手法が提案されたが、目標があまりに遠く挫折…

老境で得た瑞々しいスナップショット-植田正治『印籠カメラ寫眞帖』三木学

印籠カメラ寫眞帖 作者: 植田正治 出版社/メーカー: 青幻舎 発売日: 2012/01/15 メディア: ペーパーバック この商品を含むブログを見る 植田正治が生誕してから100年経つ。写真界で植田の名前を知らない人はいるまい。植田は鳥取県の境港で1913年に生まれ、2…

畠山容平監督「未来をなぞる 写真家・畠山直哉」三木学

昨日、大阪のブックカフェ、カロで上映された「未来をなぞる 写真家・畠山直哉」を見た。畠山さんは、言うまでもなく、今や世界のアートシーンの中でも非常に重要な位置を占めるアーティストである。日本では、写真家と言われるが、海外においての認識はアー…

「カメラの進化の最前線」三木学

<a href="http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20150610_706280.html?ref=rss_fb" data-mce-href="http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20150610_706280.html?ref=rss_fb">ピント位置を後から変えられるスマホ「honor6 Plus」 - デジカメ Watch</a>dc.watch.impress.co.jp カメラのピントというのは、画像加工をしても、事後的には変えられないため、写真の美学である「決定的瞬間」にとってもっとも象…

鈴木崇 写真集「BAU」「ARCA」出版記念 鈴木崇氏 × RAD 榊原充大氏 トークショー『写真の中のカタチ』

&lt;a href="http://real.tsite.jp/umeda/event/2015/06/suzuki-sakakibara-talk-show.html#" data-mce-href="http://real.tsite.jp/umeda/event/2015/06/suzuki-sakakibara-talk-show.html#"&gt;鈴木崇 写真集「BAU」「ARCA」出版記念&amp;lt;br /&amp;gt;…

ドキュメンタリー映画「未来をなぞる 写真家・畠山直哉」クラウドファン ディング説明会

写真家・畠山直哉の素顔に迫るドキュメンタリー映画「未来をなぞる 写真家・畠山直哉」motion-gallery.net 陸前高田 2011‐2014 作者: 畠山直哉 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2015/05/25 メディア: 大型本 この商品を含むブログを見る 日時…

勝又公仁彦展「Hotel’s Window」@橘画廊

「2005年3月10日 ホテルヴェネト510号室 ローマ イタリア」(発色現像方式印画) Hotel’s Window 光差す部屋イタリアでの旅は「カメラ」の中で眠る旅だ。客室を「カメラ」と呼ぶ国で写真機はマキナという。写真機としてのカメラの前身は 「暗い部屋」を意味…

「スタジアムの解体」三木学

スタンド解体が終わった国立競技場を、上空から見た【画像】www.huffingtonpost.jp 国立競技場が解体された。解体されるまでに、ザハ・ハディドがコンペで提案した新国立競技場のプランを巡って、景観論争やコスト論争が起きたのは記憶に新しい。住民だけで…

鈴木崇展「Form-Philia」@IMA CONCEPT STORE

鈴木崇《BAU》 モノには必ず形がある。 形が分からないものを想像するということは、 視覚的経験が豊富だとしても難しいと思う。 僕にとっての写真とは、目に見えている世界を切り取り、 元あったものとは違う形と意味を与える行為であり、 写真で撮られたイ…

鈴木崇『BAU』@梅田蔦屋書店 三木学

鈴木崇《BAU》 先日、JR大阪駅に隣接するルクアイーレ(LUCUA 1100)にある梅田 蔦屋書店のオープン当日に行ってきた。その日がオープンということはつゆ知らず、写真家の鈴木崇さんの作品が、書店内に展示されているとのことなので見に行ったのだ。 梅田 蔦…

畠山直哉「陸前高田 2011―2014」三木学

陸前高田2011‐2014 作者: 畠山直哉 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2015/05/25 メディア: ムック この商品を含むブログを見る 昨日は、大阪ニコンサロンで、畠山直哉さんの展覧会「陸前高田 2011―2014」に合わせて、伊藤俊治さんとの対談が行われた…

「生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村」勝又公仁彦001

Japanoscape 「2002年7月31日 京都府与謝郡伊根町」 シャドウタイムスがレビューを中心とした形で復活した。 「批評的なことばによるくらい、芸術作品に触れえないことはありません。」というリルケの言葉を範としてきたということもあり、批評することには…

Nikon Salon Juna21 山内亮二写真展 「Musing in the Land of Smiles」

(C) RyojiYamauchi 都市には人々の無数の思いが漂っている。 建物やモニュメントのように何十年、何百年と残っているものもあれば、広告のように数日で消えるものもある。願いや欲によって、かたちの有無に関係なく、新たに何かがうみ出され、何かが失われ…

「デジタル化できないコンテンツとしてのアート」三木学

アマゾンがファインアートの取り扱いを開始 小山登美夫ギャラリーなど参加 | Art Annual onlinewww.art-annual.jp Untitled (Melting Rainbows 032) 出版社/メーカー: 小山泰介 メディア: この商品を含むブログを見る アマゾンのカテゴリに、ファインアート…

沈昭良『STAGE』三木学

SHEN CHAO-LIANG 沈昭良 4 「STAGE」 : 写真の鉛筆 THE PENCIL OF PHOTOGRAPH 現代写真インターネットマガジンblog.livedoor.jp 沈昭良官方網頁 先日、美術史家で写真、メディア・アート研究の第一人者でもある、伊藤俊治さんにお会いしたとき、台湾の写真家…

勝又公仁彦個展「Hotel's Window」

Hotel’s Window 光差す部屋イタリアでの旅は「カメラ」の中で眠る旅だ。客室を「カメラ」と呼ぶ国で写真機はマキナという。写真機としてのカメラの前身は 「暗い部屋」を意味する「カメラ・オブスキュラ」だ。部屋に穿たれた窓から一筋の光が射すとき、外界…