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ビジュアルレビューマガジン

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瓦礫からアートは生まれるか?「平成美術 うたかたと瓦礫(デブリ)」三木学

平成美術ーうたかたと瓦礫(デブリ) 1989–2019 発売日: 2021/02/20 メディア: 単行本 椹木野衣先生監修による、「平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ) 1989–2019」展が今週末に閉幕する。緊急事態宣言下で始まり、まん延防止等重点措置下で閉幕するのは象徴的…

光から始まったカラー写真『永遠のソール・ライター』三木学

永遠のソール・ライター 発売日: 2020/01/09 メディア: 単行本 先日、ソール・ライターの展覧会「永遠のソール・ライター」をJR京都駅に併設されている美術館「えき」KYOTOに見に行った。ソール・ライターが数年前からブームと言われるくらい人気が出ていたの…

和田三造が牽引した色彩調和論の結晶『配色辞典 応用編 大正・昭和の色彩と商品デザイン』三木学

配色事典 応用編 (青幻舎ビジュアル文庫シリーズ) 作者:和田三造 発売日: 2020/03/23 メディア: ペーパーバック 日本は柳田國男が「天然の禁色」と指摘したように、江戸時代までの日本は基本的には天然の染料・顔料を使って、絵画や織物などを制作しており、…

失われた「未来都市」を求めて。建築が都市に、都市が建築になった時代を描く―橋爪紳也監修編著、高岡伸一・三木学編著『新・大阪モダン建築-戦後復興からEXPO'70の都市へ-』(青幻舎)三木学

Webスナイパーに『新・大阪モダン建築』を少し違った角度から紹介させていただきました。是非ご高覧下さい。 http://sniper.jp/011review/0111book/expo70.html?utm_content=posttweet&utm_source=sample&utm_media=twitter

『新・大阪モダン建築 戦後復興からEXPO'70の都市へ』ができるまでー三木学

新・大阪モダン建築 -戦後復興からEXPO`70の都市へ- 作者: 橋爪紳也,?岡伸一,三木学 出版社/メーカー: 青幻舎 発売日: 2019/08/01 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る すっかりこのブログに投稿するのも久しぶりになってしまった…

渡邊 耕一展「Moving Plants」1/13~@ 資生堂ギャラリー

Moving Plants 作者: 渡邊耕一 出版社/メーカー: 青幻舎 発売日: 2015/12/28 メディア: ハードカバー この商品を含むブログ (2件) を見る 以前、ご紹介した渡邊耕一さんの作品で、大航海時代に逆輸入された日本産のイタドリが、外来種として世界を席巻してい…

国際的な評価という経験「新しい泉のための錬金術―作ることと作らないこと」(2)三木学

左からドリュン・チョン氏、小崎哲哉氏、ヤノベケンジ氏 ULTRA GLOBAL AWARD 2017 Exhibition 12月5日(火)より | 京都造形芸術大学ULTRA FACTORY ULTRA GLOBAL AWARD 2017 Exhibition「新しい泉のための錬金術―作ることと作らないこと」展では、先日、M+…

現代アートのゲーム・チェンジャーは生まれるか?「新しい泉のための錬金術ー作ることと作らないこと」三木学

ULTRA GLOBAL AWARD 2017 Exhibition「新しい泉のための錬金術―作ることと作らないこと」京都造形芸術大学ギャラリー・オーブ会期:2017年12月5日(火)〜12月19日(火)時間:10:00〜18:00会期中無休入場料:無料 今年は、マルセル・デュシャンが『泉』を制作し…

自然体のグラン・ジュテ(跳躍)「ULTRA GIRLS COLLECTION」三木学

hotel-anteroom.com ULTRA x ANTEROOM exhibition 2017 「ULTRA GIRLS COLLECTION(ウルトラ・ガールズ・コレクション)」 会 期:2017年7月27日(木)ー 8月27日(日)会期中無休・入場無料 営業時間:12:00-19:00トークイベント&レセプションパーティゲス…

「ニュー・ファンタスマゴリア―スライドショー新世紀」7/13~16@京都芸術センター

(C)2017 Chihiro Minato+DOZAN11 www.kac.or.jp 開催概要 展覧会名:『ニュー・ファンタスマゴリア――スライドショー新世紀』KAC TRIAL PROJECT / Co-Program 2017 カテゴリーC「共同実験」採択企画会期:7月13日(木)-7月16日(日)10:00 - 17:00(最…

連面と続く人類と作像の歴史ーデイヴィッド・ホックニー&マーティン・ゲイフォード『絵画の歴史』(青幻舎)三木学

絵画の歴史 洞窟壁画からiPadまで 作者: デイヴィッド・ホックニー,マーティン・ゲイフォード,木下哲夫 出版社/メーカー: 青幻舎 発売日: 2017/02/01 メディア: 大型本 この商品を含むブログを見る デイヴィッド・ホックニーは、ポップ・アートの先駆者とし…

めくらない巨大な絵本『Big Book おおきなかぶ 』『うらしまたろう』(青幻舎)三木学

Big Book おおきなかぶ 作者: 藤本真央 出版社/メーカー: 青幻舎 発売日: 2016/12/10 メディア: ? この商品を含むブログを見る Big Book うらしまたろう 作者: 藤本真央 出版社/メーカー: 青幻舎 発売日: 2016/12/06 メディア: ? この商品を含むブログを見る…

アーティスト紹介 「スライドショーの未来形―写真と音楽の新たな出会い」

「PhotoMusic」(音楽自動生成スライドショーシステム)リリース記念スライドショー&トークショー 日時:2016年12月4日(日)16時~18時 場所:MEDIA SHOP会費:1500円(1DRINK付き) 12/4メディアショップで開催するトークショー&スライドショー 「スライ…

才能の発掘・育成・評価のプログラム-ULTRA AWARD 2016 Exhibition「ニュー・オーガニクス」公開審査会 三木学

左2番目からヤノベケンジ、長谷川祐子、遠藤水城、やなぎみわ、浅田彰。背景は檜波一彦のインスタレーション《Object:π》。 ULTRA AWARD 2016 Exhibition 「ニュー・オーガニクス」 11月5日~ | 京都造形芸術大学ULTRA FACTORY 会期 : 2016年11月5日(土)…

港千尋×三木学×谷本研×木村利行 「スライドショーの未来形―写真と音楽の新たな出会い」

http://www.media-shop.co.jp/talk_event/photomusic/photomusic.html 「PhotoMusic」(音楽自動生成スライドショーシステム)リリース記念スライドショー&トークショー 日時:2016年12月4日(日)16時~18時 場所:MEDIA SHOP会費:1500円(1DRINK付き) …

新たな感性と価値観の生態系「ULTRA AWARD 2016 ニュー・オーガニクス」三木学

ULTRA AWARD 2016 Exhibition 「ニュー・オーガニクス」 11月5日~ | 京都造形芸術大学ULTRA FACTORY 2016.115~11.27 京都造形芸術大学 人間館エントランス、地勇館ほか学内各所 「ニュー・オーガニクス」展という学生・若手アーティストを中心とした展覧会…

色をめぐるポリティクス「ランドセル・都知事・大統領選挙」三木学

www.j-cast.com togetter.comと 3月に「赤色のランドセルが欲しい」という男子を持つ母親の相談が質問投稿サイトに寄せられたこと対して、今月になってツイッターで広がり、ジェンダー論に発展している。 その背景に、最近ではランドセルもかなりの色のライ…

田中和人|Kazhuhito TANAKA 《after still》

今回は、田中和人さんのスライドショー作品をご紹介します。田中さんは、写真によって、写真と絵画・立体との関係、具象と抽象の境界を探求する作品で知られています。今回は、抽象表現主義、カラーフィールドペインティングの先駆者であり、2011年当時オー…

武田陽介|Yosuke TAKEDA 《Stay Gold》

今回は、様々な光の現象に着目し、クールな視線と洗練された構図で日常を切り取るストレート写真で知られている注目の写真家、武田陽介さんのスライドショー作品をご紹介します。 武田さんは、代表作《Stay Gold》を元に、自分の鼓動のBPMを測定し、ハードビ…

山本聖子|Seiko YAMAMOTO  《One Day's Music Color》 

今回はアーティストである山本聖子さんのスライドショー作品をご紹介します。山本さんは、千里ニュータウンという、戦後日本において高度に均質化された新興住宅地で育ち、現在も制作拠点をかまえています。その計画的、人為的空間への身体的違和感を元に、…

山内亮二|Ryouji YAMAUCHI 《Quiet River, Seoul 》

今回は、写真家の山内亮二さんのスライドショー作品をご紹介します。山内さんは、急劇にグローバル化し、均質化していく主にアジア圏の都市を遊歩しながら、そこに潜んでいる歴史や記憶、風土、風俗が現われる様子を、採集するようにスナップ写真を撮影して…

中屋敷智生|Tomonori NAKAYASHIKI 《visual X music》

今回は、画家・アーティストの中屋敷智生さんのスライドショー作品をご紹介します。 中屋敷さんは、色彩豊かで幻想的な具象画を描くことで知れています。一見すると、色彩に対する豊かな感性を感じることができますが、実は色弱者のため見えていない色がかな…

鈴木崇|Takashi SUZUKI  《Fictum -beat and vision》

今回は、台所用のスポンジを使って、即興的なアレンジで何種類もの仮の構築物を作り、その生成のアルゴリズムを示した「BAU」、影のフォルムを浮き彫りにし、物体のように捉える「ARCA」などの作品集の出版で注目されている鈴木崇さんのスライドショー作品を…

鈴木崇|Takashi SUZUKI 《Fictum-sound and vision》

今回は、台所用のスポンジを使って、即興的なアレンジで何種類もの仮の構築物を作り、その生成のアルゴリズムを示した「BAU」、影のフォルムを浮き彫りにし、物体のように捉える「ARCA」などの作品集の出版で注目されている鈴木崇さんのスライドショー作品を…

田中和人|Kazuhito TANAKA 《GOLD SEES BLUE》

田中和人|Kazuhito TANAKA 《GOLD SEES BLUE》 田中和人(写真家、アーティスト) http://kazuhitotanaka.tumblr.com/ 写真により色彩、形態、視覚を問い直す数多くの抽象作品シリーズを発表している。「写真と絵画や彫刻との関係」、そして「抽象と具象の…

澄毅|Takeshi SUMI 《comme de vent》

澄毅|Takeshi SUMI 《comme de vent》 澄毅(写真家、アーティスト) http://www.sumi-takeshi.com/ 自分の家族や友人が写る写真に無数の穴をあけ、逆光で再撮影することで、記憶を光で呼び起したり再創造する作品を制作。家族や友人の身体から光が漏れる写…

佐久間里美|Satomi SAKUMA 《In a Landscape》

佐久間里美| Satomi SAKUMA 《In a Landscape》 佐久間里美(写真家、アーティスト) http://sakumasatomi.com/オーストラリアなど日差しの強い場所に行き、幾何学的で大胆な構成の写真を撮影することで知られる。基本的にはフィルムによる一発撮りで、撮影…

勝又公仁彦|Kunihiko KATSUMATA 《"Panning of Days -Syncretism / Palimpsest-"「5Days」》

勝又公仁彦|Kunihiko KATSUMATA 《"Panning of Days -Syncretism / Palimpsest-"「5Days」》 勝又公仁彦(美術家、写真家) http://www.kunihikok.com/ 多様な被写体のもとで「時間」「光」「場所」「空間」などをサブテーマに、常に写真と映像の構造に触…

「スライドショーと音楽の新しい可能性-日本のビジュアルアーティストとPhotoMusicの試み-」三木学

www.value-press.com スライドショーは写真と動画の境界領域にあり、フィルム時代において表現ジャンルとして確立されていたとは言い難い。デジタル時代においても、ビジュアルアーティストにとって、スライドショーは取り残された課題である。しかし、新し…

アートと文化の虹のグラデーションを渡る旅-「あいちトリエンナーレ2016」三木学

メインビジュアルとなっているジェリー・グレッツィンガーの《Jerry's Map》を背景に、公式コンセプトブック『夢見る人のクロスロード』を持つ芸術監督の港千尋さん。 いよいよ「あいちトリエンナーレ2016」が開幕した。港千尋さんが2年前に芸術監督に就任し…