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ビジュアルレビューマガジン

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アートとホテルの実験場「ホテルアンテルーム京都リニューアル+ULTRA x ANTEROOM exhibition 2016」三木学

hotel-anteroom.com さる7月22日(金)に、京都造形芸術大学ウルトラファクトリーと、ホテルアンテルーム京都の共同企画の展覧会「ULTRA x ANTEROOM exhibition 2016」に見に行った。この企画は今年で3回目となり、京都造形芸術大学の共通造形工房ウルトラフ…

近藤高弘「『生水(せいすい)』―うつろいゆくウツワ―」展 秋丸知貴(美術評論家)

瀬戸内市立美術館 現在、瀬戸内市立美術館で「近藤高弘『生水(せいすい)』―うつろいゆくウツワ―」展が開催されている(会期:2016年7月23日~8月28日)。 展示について/瀬戸内市ホームページ 瀬戸内市立美術館は、その名前から想像されるように瀬戸内海に…

自然と技術による認識の革命-ウィリアム・ヘンリー・フォックス・トルボット、青山勝訳『自然の鉛筆』三木学

自然の鉛筆 作者: ウィリアム・ヘンリー・フォックス・トルボット,マイケルグレイ,青山勝,畠山直哉,ヘンリー・F トルボット,金井直,ジュゼッペペノーネ 出版社/メーカー: 赤々舎 発売日: 2016/02/06 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (5件) を見る 人…

勝又公仁彦「ART OSAKA 2016」7/2-3@ホテルグランヴィア大阪26階

www.artosaka.jp 勝又公仁彦さんが、今週末7月2日(土)、3日(日)にホテルグランヴィア大阪26階で開催される、最大規模のアートフェア「ARTOSAKA2016」に出品します。 以下HPより。 第14回目となる現代美術のアートフェアART OSAKA 2016を、7月2日(土)-3日…

色彩が解く言語の謎-ブレント・バーリン、ポール・ケイ、日髙杏子訳『基本の色彩語』三木学

基本の色彩語: 普遍性と進化について (叢書・ウニベルシタス) 作者: ブレントバーリン,ポールケイ,Overton Brent Berlin,Paul Kay,日高杏子 出版社/メーカー: 法政大学出版局 発売日: 2016/05/25 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 色彩学…

写真が変えた町に住む-玉村雅敏、小島敏明 編著『東川スタイル』三木学

東川スタイル―人口8000人のまちが共創する未来の価値基準 (まちづくりトラベルガイド) 作者: 玉村雅敏,小島敏明 出版社/メーカー: 産学社 発売日: 2016/04/04 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 僕はこの本を読んで2つの出来事を…

勝又公仁彦「the dimensions of“Right Angle”?」秋丸知貴(美術評論家)

「the dimensions of“Right Angle”?」展 展覧会名「the dimensions of “Right Angle” ?」会 期 2016.5.17.tue – 2015.5.29.sun会 場 ギャラリー富小路 ※今週日曜日まで。 現在、京都市内のギャラリー富小路で開催されている、勝又公仁彦展「the dimensions o…

公開収録:三木学「感覚・言語・メディアをつなぐアート(技)」@npo recip/PORT

shikanjima-port.jp 以下、HPより。 コネクタテレビ公開収録編vol.1/感覚・言語・メディアをつなぐアート(技) ―あいちトリエンナーレ2016、NAMURA ART MEETING’04-‘034などを題材に― 日時:2016年5月23日(月)19:30 - 20:30 料金:無料予約:予約優先(…

Google美術館の未来—瞬間から空間へ「Art Camera」三木学

www.itmedia.co.jp japanese.engadget.com Googleのアートに対する取り組みは、以前から情熱的である。Googleストリートビューで世界中の美術館を周遊できるようにしたり、作品のアーカイブを見られるようにしたり、アート作品もまたGoogleを介してインター…

『言葉とイメージ』 Vol.1 渡邊耕一展「Moving Plants」5/10~6/4

Moving Plants 作者: 渡邊耕一 出版社/メーカー: 青幻舎 発売日: 2015/12/28 メディア: ハードカバー この商品を含むブログを見る 会場:Kanzan gallery住所:東京都千代田区東神田1-3-4KTビル2F会期:2016年5月10日(火)~6月4日(土)時間:11時~20時休…

「新山清とサブジェクティブ・フォトグラフィー」 勝又公仁彦

本日、2016年5月7日まで、東京の新井薬師にあるスタジオ35分にて「Subjective Photography vol.1 新山清(Niiyama Kiyoshi 1911-1969)」展が開催されている。 新山 清(1911-1969)は愛媛県出身。東京電気専門学校卒業後、1935(昭和10)年に理化学研究所に入…

創造の旅の幕開け「あいちトリエンナーレ2016記者発表会」三木学

あいちトリエンナーレ2016記者発表会 壇上から説明する港千尋芸術監督 あいちトリエンナーレ2016 先日、国立国際美術館(大阪)であいちトリエンナーレ2016の記者発表会が開催された。記者発表会は、愛知、東京に続いて、3回目となる。現在、日本各地で開催…

進化するプロジェクト型授業「ウルトラプロジェクト」三木学

ウルトラファクトリー 前期プロジェクト説明会@京都造形芸術大学 より社会に即した能力を高めるために、プロジェクト型授業や実践形式の授業は近年、日本の大学でも増加している。芸術大学も例外ではない。特に、現在日本各地で、芸術祭のような地域アート…

勝又公仁彦展「the dimensions of “Right Angle” ? 」@ギャラリー富小路(京都)

Kunihiko Katsumata “Panning of Days -Syncretism- ”「3Days」2015 Kunihiko Katsumata “Right Angle”シリーズより 展覧会概要 写真における空間性は現実世界の視覚による認知の次元を変換しつつ、再帰する時間の差し挟みや嵌入といった操作により、また別…

「NAMURA ART MEETING’04-’034アーカイブルーム&森村泰昌アナザーミュージアム(1)」三木学

アートプロデューサーの木ノ下智恵子さんに、NAMURA ART MEETINGのアーカイブルームを制作するので、編集を手伝ってくれないか?と依頼されたのは、アートアトリエB1で開催された港千尋さんのトークショーを聞きに行った日だったので、昨年の12月に近かった…

デザインを学習せよ「東京オリンピックとデザインの行方(18)」三木学

www.huffingtonpost.jp すったもんだした東京五輪エンブレムだが、白紙撤回された後、審査資格を大幅に緩和して一般公募され、21人のエンブレム委員によって4案に絞られこの度公開された。 前回の審査で問題となったのは、デザイン業界だけで閉じられた閉鎖…

モノクロ写真の創造性「人工知能とモノクロ写真」三木学

jp.techcrunch.com www.huffingtonpost.jp モノクロームの写真が見る人に及ぼす効果は幾つかある。一つは、カラー写真登場以前のメディアとして、古い時代の写真(1970年以前程度)と認識される。もちろん、カラー写真登場後、さらに言えば、デジタル写真登…

NAMURA ART MEETING '04-'34 vol.05「臨界の芸術論 II ―10年の趣意書」 森村泰昌アナザーミュージアム&アーカイブルーム

名村造船所跡地 http://nam04-34.jp/vol05_2.html HPより。 2016年4月2日(土)・3日(日)・4日(月)1 - アーカイブルーム|全日程 13:00-19:002 - 展示「森村泰昌アナザーミュージアム」|全日程 13:00-19:003 - THE PARTY|4月4日 18:00-21:00--1, 2|ア…

印象・日の出の異なる印象「モネ展」三木学

印象・日の出 - Wikipedia www.ytv.co.jp 先日、京都市美術館のモネ展に行き、おそらく初めて「印象・日の出」を見た。おそらく…と書いたのは、あまりに印刷物の「印象・日の出」を見ており、モネの展覧会もたくさん見ているので、見たような錯覚を起こして…

光と色の新しい質感表現-澄毅展「Existence is beyond the reflection and Transmitted light」三木学

澄毅さん、自作の前で。 先日、パリ在住の写真家、アーティストの澄毅さんが日本に一時帰国して展覧会をするというので連絡が来た。日本で作品展とトークショーなどをするという。京都なので時間がとれれば見に来てくれないか?とのことだったので、日程を調…

評価の発明と物語の科学「人工知能(AI)の紡ぐ物語」三木学

www.asahi.com 世界最強の棋士の一人に、人工知能(AI)の囲碁ソフトが勝利して以来、人工知能の熱狂が冷めやらない。この人工知能のブームは、人工知能が提唱されて以来、3度目であるということはよく言われているが、今回のブームは前回と社会的なインパク…

「澄毅レビュー& トークショー」3/19@PHOTO SQUARE 新風館

(C)Takeshi Sumi 以前、shadowtimesでもご紹介したパリ在住の写真家・アーティストの澄毅さんが日本に一時帰国して、PHOTO SQUARE 新風館(京都)で開催されている作品展に合わせて、ポートフォリオレビューとトークショーを行います。 プリントを物理的に…

ガリ勉の盲点「囲碁AIの知能(2)」三木学

ポスト・ヒューマン誕生―コンピュータが人類の知性を超えるとき 作者: レイ・カーツワイル,井上健,小野木明恵,野中香方子,福田実 出版社/メーカー: 日本放送出版協会 発売日: 2007/01 メディア: 単行本 購入: 11人 クリック: 117回 この商品を含むブログ (50…

頭と体の分裂は治癒できるか?-森山高至『非常識な建築業界  「どや建築」という病 』三木学

非常識な建築業界 「どや建築」という病 (光文社新書) 作者: 森山高至 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2016/02/18 メディア: 新書 この商品を含むブログ (1件) を見る 未だ解決していない新国立競技場や、基礎杭のデータ改ざんにより、傾斜したマンション…

ディープ・ブルーよりも深い蒼「囲碁AIの知能」三木学

www.itmedia.co.jp 1997年、世界チェス王者、ガルリ・カスパロフは、前年に勝利したIBM開発のチェス専用コンピューター「ディープ・ブルー」に1勝2敗3引き分けで惜敗した。 その約20年後、チェスよりもはるかに手数が多く、演算の力を必要とする囲碁において…

縦で撮るか横で撮るか?「写真と映像の縦横問題」三木学

www.excite.co.jp 写真が誕生したとき、縦横比がある場合、縦向きと横向きのどちらが主流だっただろうか?肖像写真が中心のときは、縦向きが主流だったに違いない。風景写真は横向きが主流だっただろう。 かつてロールフィルムカメラの誕生は、映画用のカメ…

音楽か音か-「音楽を愛する種」三木学

音楽嗜好症(ミュージコフィリア)―脳神経科医と音楽に憑かれた人々 作者: オリヴァーサックス,Oliver Sacks,大田直子 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2010/07 メディア: 単行本 購入: 3人 クリック: 70回 この商品を含むブログ (34件) を見る どこからが…

知覚とメディアをまたぐ創造性「デヴィッド・ホックニーと共感覚」三木学

www.art-annual.jp matome.naver.jp gqjapan.jp 戦後現代アート史において、もっとも重要なアーティストの一人、デヴィッド・ホックニーの過去最大規模の回顧展が、2017年にテートブリテンで開催されるという。 デヴィッド・ホックニーは、イギリスのポップ…

異なる知覚とイメージの交感-中屋敷智生・松田啓佑・ 水田寛「Dribble」三木学

中屋敷智生さん作品 「Dribble」展場所:2kw gallry, 2kw 58開催期間:2016年2月8日(月)~2月20日(土)開廊時間:12:00~19:00(土曜12:00~17:00)休廊日:日曜日休廊 2kw GALLERY CURRENT EXHIBITION 先日、中屋敷智生さんがオーガナイズした松田啓佑さん、 水…

縫うように描く、編むように刷る-福重明子展「Circulation change」三木学

福重 明子展「Circulation change」 2016年1月30日(土)- 2月20日(土) 火曜 - 金曜 12:00-19:00 土曜 12:00-17:00 The Third Gallery Aya - Home 先日、福重明子さんの展覧会「Circulation change」をThe Third Gallery Ayaに見に行った。 港千尋さんがデ…