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「サプールの色彩感覚2」三木学

色彩 ファッション

 

SAPEURS  - Gentlemen of Bacongo

SAPEURS - Gentlemen of Bacongo

 

 「サプールの色彩感覚」で書き忘れた点を補足しておこう。フランスのファッションというのは、南仏や北アフリカの高彩度な地域の色彩感覚を貪欲に取り入れて発展してきたところがある。緯度の高いパリだけでは、今日のようなモードは生まれなかっただろう。

 

緯度の高さは、色温度と照度に関係しており、赤道に近くなるほど色温度が低くなり赤みが増し、北極に近くなるほど色温度が高くなり青みがます。特にヨーロッパは全体的に緯度が高く、青い色の光が差しているといってもよい。それを脳の補正機能である「色の恒常性」によって、固有色に見えるようにしているのだ。その逆に、赤道に近くなれば照度は高くなり、北極に近くなれば照度は低くなる。

 

鮮やかな色彩が映える環境は緯度とは無関係ではない。だから、南国にいくと鮮やかな原色の色使いが増える。赤道は最高照度であり、最低色温度である。これ以上、鮮やかな色彩やコントラストの強い配色が映える場所もないだろう。

 

コンゴ共和国の首都である、ブラザヴィルの緯度は4° 14' である。ほぼ赤道上にあるコンゴで磨かれた色彩感覚と、欧米の洗練されたブランドがミックスし、サップという独自のファッション文化を生んだといってもよいだろう。

 

例えば、コンゴで着ているファッションをそのままパリにもっていっても、光源が違うので印象はかなり変わってくるだろう。彼らのファッションを本当に知るには、コンゴ共和国の強い光の下で見るしかない。そこが、どれだけインターネットが発達しても面白いところだろう。

 

参考文献

 

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