shadowtimesβ

ビジュアルレビューマガジン

スポンサーリンク

デジタル・ネイティブのリアリティ「ポスト・インターネット・アートー新しいマテリアリティ、メディアリティ」三木学

ULTRA AWARD 2015 2015年12月10日(火)-12月20日(日)10:00-18:00京都造形芸術大学 Galerie Aube(ギャルリ・オーブ) 昨日、京都造形芸術大学ウルトラファクトリー主催の現代アートの展覧会「ポスト・インターネット・アートー新しいマテリアリティ、…

再び縄文か弥生か?「新国立競技場再コンペ」三木学

新国立競技場整備事業に関する技術提案書 | 新国立競技場 | JAPAN SPORT COU archipelago.mayuhama.com エンブレムとともに、新国立競技場の再コンペについても、現在の日本の建築業界の様々な問題を浮上させており、改善を促すために批評すべき点はたくさん…

創造性と部屋の乱雑さ「イノベーションとカイゼン」三木学

www.huffingtonpost.jp 最近、ネットでは創造性と部屋の乱雑さが話題となることが多い。概ね、結論はこうだ。天才と言われた人々の部屋は総じて汚かった。例えば、スティーブ・ジョブズ、アルベルト・アインシュタイン、マーク・トウェイン、そして、近年の…

プロとアマの境界とデザインの対価「東京オリンピックとデザインの行方(15)」三木学

www.itmedia.co.jp 前回の東京五輪エンブレムが白紙撤回された後、日本では前代未聞の国民参加のデザインコンペが行われ、1万件以上の募集が集まった。今後もこの規模以上のコンペが開催されるのは、なかなか無いかもしれない。 エンブレム選考特設ページ #…

キュレータートーク 港千尋:東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)

以下、HPより。 キュレータートーク 港千尋氏 : 東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS) ◆ キュレータートーク 港千尋氏 あいちトリエンナーレ2016芸術監督に就任された港千尋氏をお招きします。港氏は、写真家、著述家として幅広く活動される…

もう一つの本の未来-大野友資『360°BOOKシリーズ』(青幻舎)三木学

360°BOOK 富士山 Mount FUJI 作者: 大野友資 出版社/メーカー: 青幻舎 発売日: 2015/12/04 メディア: ペーパーバック この商品を含むブログを見る 360°BOOK 白雪姫 SNOW WHITE 作者: 大野友資 出版社/メーカー: 青幻舎 発売日: 2015/12/04 メディア: 単行本…

写真か絵画か?記憶の謎に触れる「サヴァン症候群の絵」三木学

nlab.itmedia.co.jp 自閉症の画家が、写真と見まごうばかりのリアルな絵を描いたことが話題となっている。細部にわたるまで綿密に描かれた絵は、ぱっと見たら「写真」に見える。 多くの人は画家の驚異の記憶力に驚き、一部の人はサヴァン症候群なのではない…

港千尋個展「HOLE EARTH CATALOG」@G/P gallery (恵比寿)

Chihiro Minato [ G/P gallery ] 港千尋 Chihiro Minato “HOLE EARTH CATALOG” | G/P gallery 以下、ギャラリーHPより。 2015. 12.5 Sat. – 2016.1.10 Sun.Opening reception: 2015. 12.5 Sat. 18:00-20:00 G/P gallery (恵比寿) では、港千尋の個展「HOLE E…

コンテンツビジネスからファンクラブビジネスへ「労働と創造の未来」三木学

www.itmedia.co.jp 先日、野村総研(NRI)がオックスフォード大学と共同研究をして、10年~20年後、国内労働人口の49%に当たる職業が、コンピュータや人工知能に代替される可能性があるという研究結果を発表して話題となった。 逆に代替可能性が少ない職業…

今アーカイブを考える「NAMURA ART MEETING アーカイブルーム」三木学

クリエイティブセンター大阪(名村造船所跡地) CCO クリエイティブセンター大阪 今、アーカイブという言葉は氾濫しているが、何をもってアーカイブとするのか、その定義はいまいち明確ではない。元来は公記録保管所、公文書館という意味なのだが、デジタル…

動画が変える瞬間の概念「デジタル時代のストレートフォトグラフィー(2)」三木学

wired.jp 先日、大手通信社ロイターが、RAW画像から現像したJPEG画像ではなく、カメラの撮影時に生成されるJPEG画像を納品するよう、契約フォトグラファーに通達したことを記事にした。 ロイターが「RAWは禁止。JPEGのみ可」とフリーカメラマンに通達 - GIGA…

展覧会をどう読むか?「美術館と本」三木学

日本の美術館ベスト150完全案内―アートなミュージアムへようこそ 出版社/メーカー: ぴあ 発売日: 2013/03 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 展覧会と本は構造的に似ているところが多い。その証拠に、大きな展覧会には必ず図録があり、図録の構成…

説明されないエンブレム「東京五輪エンブレム応募開始-東京オリンピックとデザインの行方(14)」三木学

紋章の歴史―ヨーロッパの色とかたち (「知の再発見」双書) 作者: ミシェルパストゥロー,松村剛,Michel Pastoureau,松村恵理 出版社/メーカー: 創元社 発売日: 1997/09 メディア: 単行本 クリック: 18回 この商品を含むブログ (10件) を見る tokyo2020.jp 12…

鉄道と映像が結像する空間「ホンマタカシプロデュース もう一つの電車」展 三木学

展覧会場に設置された京阪電車の等身大模型。 artarea-b1.jp 近年、各地で芸術祭やアート・イベントが開催されており、特に美術館ではない会場が使用されているケースも多く、それらを網羅することが難しくなってきている。目の肥えたアートファンでも、今何…

どこまで演出は許されるか?「デジタル時代のストレートフォトグラフィ」三木学

gigazine.net 大手通信社ロイターがフリーカメラマンに対して、RAW画像を現像・加工したJPEG画像ではなく、撮影時に生成されるJPEG画像を提出するよう要請してことが話題になっている。 RAWとは現像する前の生データという意味であるが、プロは基本的にはRAW…

琳派-描かれなかったもの・受け継がれなかったもの「風神雷神図屏風」三木学

京都 琳派をめぐる旅 (京都を愉しむ) 作者: 淡交社編集局 出版社/メーカー: 淡交社 発売日: 2015/04/14 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る rinpa.exhn.jp 11月23日(月・祝)まで。京都国立博物館・平成知新館 「琳派 京を彩る」展で、俵屋宗達、…

見ても見えない秘密「パウル・クレー|だれにもないしょ。」展 三木学

兵庫県立美術館「パウル・クレー | だれにも ないしょ。」展 www.fashion-press.net パウル・クレーほど世界のインテリに愛されているアーティストもいないだろう。ヴァルター・ベンヤミンがクレーの天使の絵を終生、持っていたのは有名である。日本では、シ…

美術館で街を作る「兵庫県立美術館とミュージアムロード」三木学

先日、クレー展を兵庫県立美術館に見に行った。兵庫県立美術館といえば、安藤忠雄の建築で知られているが、いかんせん、アクセスが悪い。最寄りの駅は、阪神電鉄岩屋駅になるが、関西圏の住人でも、岩屋駅と聞いてパッと地理が思い浮かぶ人は少ないかもしれ…

捻じれた戦争画の歴史-藤田嗣治「FOUJITAと日本」三木学

www.nhk.or.jp 先日、京都文化博物館に、「レオナルド・ダ・ヴィンチと『アンギアーリの戦い』」展を見た際、戦争画はダ・ヴィンチやミケランジェロ以来(あるいは以前から)の西洋絵画の重要なテーマであり、フランス生活でそれらの絵画に馴染んでいた藤田…

アートは再生するか?「メディア・アートとメディアの保存」三木学

「ベータ」カセット、出荷終了へ ソニー、来年3月で:朝日新聞デジタル ビデオ規格「ベータ」40年の歴史に幕。ソニーが2016年3月をもってカセットを出荷終了。VHSはいまだデッキも販売中 - Engadget Japanese 先日、ソニーが生産していたベータ規格のビデオ…

「“気配”の色」山本聖子(美術家)

ニュータウンと区画整理された身体 小学生くらいのころから本や雑誌などで時々目にする、アフリカか南米か、どこか遠い国の人たちが鮮やかに笑うその表情になんとなく目を留めてきた。それについて誰かと話すとかは無かったけれど、写真の中の彼らはいつも、…

枠を軽やかに超える現代の文人画家-ミヤケマイ展「長い不在」三木学

ミヤケマイ展「長い不在」展示風景 11月6日(金)~23日(月・祝)まで。 http://www.fukuwauchi-gion.com/gallery ミヤケさんのことを知ったのは、shadowtiemsがフォトメールマガジンだった頃のことで、POLA MUSEUM ANNEX で2013年に開催された「白粉花」展…

郊外住宅地と現代アートの行方「学園前アートウィーク」三木学

大和文華館 文華ホール 学園前アートウィーク2015 | 「イマ・ココ・カラ」 現代アートが、街の未来をつくりだす。 11月7日(土)~15日(日)近鉄「学園前」駅南エリア 近年、地域アートや地域型アートプロジェクト、地方芸術祭なとど言われる、衰退しつつあ…

あまりに音楽的な-歌詞・楽曲・ソングライティング「琳派 京を彩る」三木学

www.kyohaku.go.jp 今年は琳派400年記念祭として、京都中で琳派がらみの展覧会が行われている。特に京都国立博物館で開催されている「琳派 京を彩る」展では、10月27日〜11月8日まで琳派を代表する俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一の3人が描いた「風神雷神図…

未完の3次元デザインと揺らぐ色彩-原研哉と亀倉雄策「東京オリンピックとデザインの行方(13)」三木学

www.ndc.co.jp 日本を代表するグラフィックデザイナーである原研哉氏が、自身のデザイン研究所のHPで、2020東京五輪エンブレムの候補案を公開した。東京五輪エンブレムの第一回デザインコンペは、104案の応募の中から、入選作として、原研哉、葛西薫、佐野研…

収蔵庫という名の巨大美術館-工場用倉庫とアートの転回「Open Storage 2015-見せる収蔵庫-」三木学

「Open Storage 2015」開催情報vol.2(10/31~11/24) | おおさか創造千島財団 昨年から始まった、大阪市住之江区北加賀屋にあるMASK(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)の「Open Storage 2015-見せる収蔵庫-」が今年も開催されている。 もともと、千島土地株…

「Approaching Shadows」展@富士フォトギャラリー大阪

展覧会名「Approaching Shadows」 会 場: 富士フォトギャラリー大阪 会 期 :2015.10.29.thu – 2015.11.4.wed 監 修 :勝又公仁彦(美術家・写真家 京都造形芸術大学専任講師) 協 力: 京都造形芸術大学 通信教育部 写真コース 出展者名 :林田浩平 神原孝…

戦争画の歴史<レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」>三木学

Leonardo da Vinci レオナルド・ダビンチと「アンギアーリの戦い」 作者: 潮出版 出版社/メーカー: 潮出版 発売日: 2015 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展 特設サイト 先日、京都に行ったつ…

レゴという画材「アイ・ウェイウェイとレゴの葛藤」三木学

アイ・ウェイウェイは語る 作者: アイ・ウェイウェイ,ハンス・ウルリッヒ・オブリスト,坪内祐三(文),尾方邦雄 出版社/メーカー: みすず書房 発売日: 2011/11/02 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 16回 この商品を含むブログ (7件) を見る Power 100 /…

難解なアートの親密なコレクション『ハーブ&ドロシー 』三木学

ハーブ&ドロシー [DVD] 出版社/メーカー: ポニーキャニオン 発売日: 2012/05/16 メディア: DVD この商品を含むブログ (9件) を見る 2013年3月30日(土)新宿ピカデリーほかで公開!映画『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』公式サイト 2010年に公開さ…