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ビジュアルレビューマガジン

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「空港の日々」港千尋

shadowtimesバックナンバー36号 「空港の日々」港千尋を公開しました。
《shadowrecommends》では、昨年、愛知県美術館で行われた「これからの写真」展でも注目された鈴木崇さんの『BAU』をご紹介しています。
スポンジをブロックのように構成し(ただ、ブロックではないので再現性は難しい)、仮設的な立体物にして撮影した『BAU』は、配色と形が無限のパターンになって変奏されており(なんと500!)、知覚に揺らぎをもたしています。構築的でありながら、不安定な形は、サイズと距離感を失わせ、何かを連想させると同時にそこから離れていくようなつかみどころのなさを感じさせます。
《shadowexhibitions》では、山本渉さんの「プラタナスの観察」展をご紹介しています。写真の起源に遡る、山本の試みは若い世代の写真家のなかで特異な位置をしめています。
今回は、キルリアン写真という、高電圧の電気を被写体にかけて印画紙に感光させるこの手法を使い、プラタナスの葉を撮影し、内部組成を映し出しています。
プラタナスの木陰の地面に複数の日蝕の太陽の像を発見したアリストテレスのエピソードから生まれた山本の作品は、自然科学者であった、フォックス・タルボットの押し花のようにも見えます。
ご関心のある方は是非ご購読ください。(編)
https://note.mu/shadowtimes/n/n572642da266b

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