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ビジュアルレビューマガジン

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2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

展覧会をどう読むか?「美術館と本」三木学

日本の美術館ベスト150完全案内―アートなミュージアムへようこそ 出版社/メーカー: ぴあ 発売日: 2013/03 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 展覧会と本は構造的に似ているところが多い。その証拠に、大きな展覧会には必ず図録があり、図録の構成…

説明されないエンブレム「東京五輪エンブレム応募開始-東京オリンピックとデザインの行方(14)」三木学

紋章の歴史―ヨーロッパの色とかたち (「知の再発見」双書) 作者: ミシェルパストゥロー,松村剛,Michel Pastoureau,松村恵理 出版社/メーカー: 創元社 発売日: 1997/09 メディア: 単行本 クリック: 18回 この商品を含むブログ (10件) を見る tokyo2020.jp 12…

鉄道と映像が結像する空間「ホンマタカシプロデュース もう一つの電車」展 三木学

展覧会場に設置された京阪電車の等身大模型。 artarea-b1.jp 近年、各地で芸術祭やアート・イベントが開催されており、特に美術館ではない会場が使用されているケースも多く、それらを網羅することが難しくなってきている。目の肥えたアートファンでも、今何…

どこまで演出は許されるか?「デジタル時代のストレートフォトグラフィ」三木学

gigazine.net 大手通信社ロイターがフリーカメラマンに対して、RAW画像を現像・加工したJPEG画像ではなく、撮影時に生成されるJPEG画像を提出するよう要請してことが話題になっている。 RAWとは現像する前の生データという意味であるが、プロは基本的にはRAW…

琳派-描かれなかったもの・受け継がれなかったもの「風神雷神図屏風」三木学

京都 琳派をめぐる旅 (京都を愉しむ) 作者: 淡交社編集局 出版社/メーカー: 淡交社 発売日: 2015/04/14 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る rinpa.exhn.jp 11月23日(月・祝)まで。京都国立博物館・平成知新館 「琳派 京を彩る」展で、俵屋宗達、…

見ても見えない秘密「パウル・クレー|だれにもないしょ。」展 三木学

兵庫県立美術館「パウル・クレー | だれにも ないしょ。」展 www.fashion-press.net パウル・クレーほど世界のインテリに愛されているアーティストもいないだろう。ヴァルター・ベンヤミンがクレーの天使の絵を終生、持っていたのは有名である。日本では、シ…

美術館で街を作る「兵庫県立美術館とミュージアムロード」三木学

先日、クレー展を兵庫県立美術館に見に行った。兵庫県立美術館といえば、安藤忠雄の建築で知られているが、いかんせん、アクセスが悪い。最寄りの駅は、阪神電鉄岩屋駅になるが、関西圏の住人でも、岩屋駅と聞いてパッと地理が思い浮かぶ人は少ないかもしれ…

捻じれた戦争画の歴史-藤田嗣治「FOUJITAと日本」三木学

www.nhk.or.jp 先日、京都文化博物館に、「レオナルド・ダ・ヴィンチと『アンギアーリの戦い』」展を見た際、戦争画はダ・ヴィンチやミケランジェロ以来(あるいは以前から)の西洋絵画の重要なテーマであり、フランス生活でそれらの絵画に馴染んでいた藤田…

アートは再生するか?「メディア・アートとメディアの保存」三木学

「ベータ」カセット、出荷終了へ ソニー、来年3月で:朝日新聞デジタル ビデオ規格「ベータ」40年の歴史に幕。ソニーが2016年3月をもってカセットを出荷終了。VHSはいまだデッキも販売中 - Engadget Japanese 先日、ソニーが生産していたベータ規格のビデオ…

「“気配”の色」山本聖子(美術家)

ニュータウンと区画整理された身体 小学生くらいのころから本や雑誌などで時々目にする、アフリカか南米か、どこか遠い国の人たちが鮮やかに笑うその表情になんとなく目を留めてきた。それについて誰かと話すとかは無かったけれど、写真の中の彼らはいつも、…

枠を軽やかに超える現代の文人画家-ミヤケマイ展「長い不在」三木学

ミヤケマイ展「長い不在」展示風景 11月6日(金)~23日(月・祝)まで。 http://www.fukuwauchi-gion.com/gallery ミヤケさんのことを知ったのは、shadowtiemsがフォトメールマガジンだった頃のことで、POLA MUSEUM ANNEX で2013年に開催された「白粉花」展…

郊外住宅地と現代アートの行方「学園前アートウィーク」三木学

大和文華館 文華ホール 学園前アートウィーク2015 | 「イマ・ココ・カラ」 現代アートが、街の未来をつくりだす。 11月7日(土)~15日(日)近鉄「学園前」駅南エリア 近年、地域アートや地域型アートプロジェクト、地方芸術祭なとど言われる、衰退しつつあ…

あまりに音楽的な-歌詞・楽曲・ソングライティング「琳派 京を彩る」三木学

www.kyohaku.go.jp 今年は琳派400年記念祭として、京都中で琳派がらみの展覧会が行われている。特に京都国立博物館で開催されている「琳派 京を彩る」展では、10月27日〜11月8日まで琳派を代表する俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一の3人が描いた「風神雷神図…

未完の3次元デザインと揺らぐ色彩-原研哉と亀倉雄策「東京オリンピックとデザインの行方(13)」三木学

www.ndc.co.jp 日本を代表するグラフィックデザイナーである原研哉氏が、自身のデザイン研究所のHPで、2020東京五輪エンブレムの候補案を公開した。東京五輪エンブレムの第一回デザインコンペは、104案の応募の中から、入選作として、原研哉、葛西薫、佐野研…

収蔵庫という名の巨大美術館-工場用倉庫とアートの転回「Open Storage 2015-見せる収蔵庫-」三木学

「Open Storage 2015」開催情報vol.2(10/31~11/24) | おおさか創造千島財団 昨年から始まった、大阪市住之江区北加賀屋にあるMASK(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)の「Open Storage 2015-見せる収蔵庫-」が今年も開催されている。 もともと、千島土地株…

「Approaching Shadows」展@富士フォトギャラリー大阪

展覧会名「Approaching Shadows」 会 場: 富士フォトギャラリー大阪 会 期 :2015.10.29.thu – 2015.11.4.wed 監 修 :勝又公仁彦(美術家・写真家 京都造形芸術大学専任講師) 協 力: 京都造形芸術大学 通信教育部 写真コース 出展者名 :林田浩平 神原孝…

戦争画の歴史<レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」>三木学

Leonardo da Vinci レオナルド・ダビンチと「アンギアーリの戦い」 作者: 潮出版 出版社/メーカー: 潮出版 発売日: 2015 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展 特設サイト 先日、京都に行ったつ…

レゴという画材「アイ・ウェイウェイとレゴの葛藤」三木学

アイ・ウェイウェイは語る 作者: アイ・ウェイウェイ,ハンス・ウルリッヒ・オブリスト,坪内祐三(文),尾方邦雄 出版社/メーカー: みすず書房 発売日: 2011/11/02 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 16回 この商品を含むブログ (7件) を見る Power 100 /…