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ビジュアルレビューマガジン

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展評

知覚と認識の余白-鈴木里理策写真展「意識の流れ」三木学

「人はたいてい写真に写っている対象が何かわかると、見るのをやめてしまいます。無意識のうちに写っている内容を言葉に置き換えて、たとえば「熊野の風景だ」「桜だ」「雪だ」という具合に対象を認識したとたん、それ以上見ようとはしません。でも見るとい…

大和絵・琳派・デザインそして自然「20世紀琳派田中一光展」三木学

www.dnp.co.jp 「今のデザインはスピードが早く、頭でっかちでつまらないマーケティング優先。すぐゴミになる。でも琳派の作品はどうだろう。時を超えて丁寧に時間をかけ、計算して構成されたものは、その古びた質も含めて楽しめる。いまのデザインが一番気…

京都を守る見えないネットワーク-谷本 研・中村裕太「タイルとホコラとツーリズム season2《こちら地蔵本準備室》」展@Gallery PARC

谷本研くん。 民俗学資料館風に展示されたホコラの断片。 30日(日)まで。本日のトークセッションは5時から。 タイトルが長くて分かりにくい人がいるかもしれないが、テレビドラマ風にseason2とついているように、今年は2回目である。昨年も同じ時期に開催…

琳派の起源への遡行と立体による新たな再生「PANTHEON-神々の饗宴-」三木学

www.youtube.com 琳派400年記念と現在のアート&デザイン 今年は、琳派400年記念ということで、京都を中心に様々な場所で琳派がらみの展覧会やイベントが開催されている。琳派400年記念といっても、琳派は土佐派のような朝廷の絵所や、狩野派のような幕府の…

会期残りわずか!今年最高の国際美術展(かもしれない)「堂島ビエンナーレ2015」三木学

池田亮司《date.tecuture》2015 <a href="http://togetter.com/li/852181?page=1" data-mce-href="http://togetter.com/li/852181?page=1">【現代アート展】「堂島リバービエンナーレ2015」「Take Me To The River 潮流と流通の同時代…

川がもたらす創造性「堂島ビエンナーレ2015:Take Me The River-同時代性の潮流」三木学

DOJIMA RIVER BIENNALEbiennale.dojimariver.com 8月30日(土)まで。 堂島ビエンナーレが今年四回目を迎える。堂島ビエンナーレは、堂島リバーフォーラムという多目的ホール、ギャラリー、カフェ、高級賃貸マンションからなる複合商業施設で開催されている…

それぞれの時間から私の時間へ-「他人の時間」三木学

<a href="http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/timeofothers.html#tabs=tabs-1" data-mce-href="http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/timeofothers.html#tabs=tabs-1">他人の時間</a>www.mot-art-museum.jp 東京都現代美術館(MOT)から巡回して、現在、大阪の国立国際美術館で「他人の時間」という展覧会が開催されている。「他人の時間」展は、東京都現代美術館、国立国際美術館、シンガポール美術館、クイーンズランド州立…

マガジンからポスト・インターネットへ―ヴォルフガング・ティルマンス「Your Body is Yours」三木学

B2階【ヴォルフガング・ティルマンス Your Body is Yours】 | 現在の展覧会 | 展覧会 | NMAO:国立国際美術館www.nmao.go.jp ヴォルフガング・ティルマンスの大規模個展が大阪の国立国際美術館で開催されている。ティルマンスの個展が行われたのは、2004年の…

都市の遊歩と考古学-山内 亮二写真展「Musing in the Land of Smiles」三木学

<a href="http://www.nikon-image.com/activity/salon/exhibition/2015/07_osaka.html#06" data-mce-href="http://www.nikon-image.com/activity/salon/exhibition/2015/07_osaka.html#06">大阪ニコンサロン 2015年7月 - 写真展 - ニコンサロン | ニコンイメージング</a>www.nikon-image.com shadowtimesがフォトメールマガジンとして発行していた際、作品を紹介させていただいた山内 亮二さんが大阪ニ…

塗料という画材「天野喜孝展 想像を超えた世界」展三木学

撮影可能だった最後の部屋。荷物が多い中、iPhoneで適当に撮影したので画像がブレているが、特に色面の多いところに車用の塗料を使っている。タブローのヘリまで絵を描き、塗料を塗っている処理が非常に上手い。 <a href="http://amano-exhibition.jp/schedule.html" data-mce-href="http://amano-exhibition.jp/schedule.html">天野喜孝展-創造を超えた世界-</a>amano-exhibiti…

影を残したアーティスト―高松次郎「制作の軌跡」@国立国際美術館三木学

高松次郎 制作の軌跡 作者: 国立国際美術館 出版社/メーカー: 水声社 発売日: 2015/04 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 久しぶりに濃密な「現代美術」を見た。「現代美術」と書いたのは、最近では現代アートもしくはアートが一般的な表記で、「…

琳派の継承者―田中一光展「美の軌跡」三木学

田中一光 美の軌跡/奈良県公式ホームページwww.pref.nara.jp 今年は「琳派400年記念祭」が京都を中心に大々的に行われいる。もちろん、ご存知の方も多いと思うが、琳派は狩野派のような、世襲や工房システムによる派閥ではなく、いわゆる私淑(間接的に先人…

鈴木崇『BAU』@梅田蔦屋書店 三木学

鈴木崇《BAU》 先日、JR大阪駅に隣接するルクアイーレ(LUCUA 1100)にある梅田 蔦屋書店のオープン当日に行ってきた。その日がオープンということはつゆ知らず、写真家の鈴木崇さんの作品が、書店内に展示されているとのことなので見に行ったのだ。 梅田 蔦…

畠山直哉「陸前高田 2011―2014」三木学

陸前高田2011‐2014 作者: 畠山直哉 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2015/05/25 メディア: ムック この商品を含むブログを見る 昨日は、大阪ニコンサロンで、畠山直哉さんの展覧会「陸前高田 2011―2014」に合わせて、伊藤俊治さんとの対談が行われた…

「生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村」勝又公仁彦001

Japanoscape 「2002年7月31日 京都府与謝郡伊根町」 シャドウタイムスがレビューを中心とした形で復活した。 「批評的なことばによるくらい、芸術作品に触れえないことはありません。」というリルケの言葉を範としてきたということもあり、批評することには…

「PARASOPHIA:京都国際芸術祭」三木学

PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭www.parasophia.jp 「美術館の誕生」より 「PARASOPHIA:京都国際芸術祭」の会期も残りわずかになり、ようやくメイン会場となっている京都市美術館に行くことができたので簡単に感想を書いておこう。 様々なレビューだけでは…

「Open Storage 2014-見せる収蔵庫-」三木学

Open Storage 2014-見せる収蔵庫- 開催(11/8~24) | おおさか創造千島財団 先日、名村造船所跡地が、クリエイティブセンター大阪(CCO)として、木津川河口沿いにある北加賀屋(大阪市住之江区)の創造活動の拠点になっていった歴史について書いた。2009…

「ULTRA×ANTEROOM exhibition2015」三木学

&lt;a href="http://hotel-anteroom.com/gallery/1083" data-mce-href="http://hotel-anteroom.com/gallery/1083"&gt;「ULTRA x ANTEROOM exhibition 2015」 | ギャラリー9.5 | HOTEL ANTEROOM KYOTO&lt;/a&gt;hotel-anteroom.com ヤノベケンジ《トらやん》2…

山本聖子展「白い暴力と極彩色の闇」三木学

「白い暴力と極彩色の闇」展 右が《darkness》(2014)2015年3月3月(火)~3月22日(日)Gallery PARC Photo by Hyogo Mugyuda 先日、京都の三条にあるギャラリーPARCで開催されていた、山本聖子展「白い暴力と極彩色の闇」を見にいった。忘れないうちに私…

「色彩から知覚へ 」三木学

<a href="http://www.tobikan.jp/exhibition/h26_neoimpressionism.html" data-mce-href="http://www.tobikan.jp/exhibition/h26_neoimpressionism.html">新印象派―光と色のドラマ</a>www.tobikan.jp 先日まで大阪、東京を巡回した新印象派の展覧会が開催されていた。近年、過渡期的な表現とされた新印象派の評価が上がっている。彼らが19世紀の色彩科学的な知見と最先端の色材を最大限利用して行った実験的な表現が…