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ビジュアルレビューマガジン

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田中和人|Kazhuhito TANAKA 《after still》

今回は、田中和人さんのスライドショー作品をご紹介します。
田中さんは、写真によって、写真と絵画・立体との関係、具象と抽象の境界を探求する作品で知られています。
今回は、抽象表現主義、カラーフィールドペインティングの先駆者であり、2011年当時オークションで最高値を付けたことでも知られる、クリフォード・スティル(Clyfford Still)の絵画のオマージュである作品《after still》をスライドショー作品にしています。
タイトルから、スチール写真(still picture)とクリフォード・スティルの後(after)という二重の意味に読めます。
《after still》は、カメラを使わず、スキャナーの上で複数の色紙を恣意的に動かすことで、クリフォード・スティルのようなギザギザした色面を生み出すもので、再現性が不可能でありながら、類似した平面が生成されていきます。
スキャナーと色紙と陰影の加減により、微妙な立体感や質感が生み出されており、まさに写真と絵画・立体、具象と抽象の境界線上のある作品だといえると思います。
田中さんはスライドショーにするにあたり、その不安定な色面に合すかのように、不協和音を採用すると同時に、画面の切り替えをディゾルブを使うことで、新しい混色と形態を生み出しています。
是非ご鑑賞ください。

shadowtimes編集部 

田中和人(写真家、アーティスト)

http://kazuhitotanaka.tumblr.com/

写真により色彩、形態、視覚を問い直す数多くの抽象作品シリーズを発表している。「写真と絵画や彫刻との関係」、そして「抽象と具象の境界」を探求する表現方法で知られている。モダニズム〜フォーマリズムの成果を批評的に継承し、写真というメディウムの潜在的な可能性を探ることで、今日的な視覚表現を独自のアプローチにより生み出している。 この度、カメラの前に金箔をかざし、金箔の透過光である青の光によって撮影することで、意図的にピクトリアリズムとの接近を図りながら、写真としての光に向き合ったシリーズ《GOLD SEES BLUE 》(2009)、また、画家クリフォード・スティルへのオマージュであり、スキャナー上で複数の色紙を移動させたスキャンデータを元に制作したシリーズ《after still》(2011)を元に2種類のスライドショーを制作した。

 

プロフィール

1973年埼玉県生まれ。1996年明治大学商学部卒業後、会社勤務を経て、渡米。2004年School of VISUAL ARTS(ニューヨーク)卒業。主な個展に「pLastic_fLowers」Maki Fine Arts(東京、2015年)など。2011年TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARDグランプリ受賞。コレクションにThe amana collectionがある。

 

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