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レイボーフラッグのミステリー-「8色の虹と失われた2色」三木学

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6月26日、アメリカの連邦最高裁が同性婚の権利を認める判決を出したことを受けて、LGBT(性的マイノリティ)のシンボルカラーである虹色がホワイトハウスでライトアップされ、様々なところでレインボーフラッグが掲げられたことを書いた。そして、その虹色が6色なのは、アメリカの虹色の数として一般的だからであると推測していた。

 

 

しかし、ギズモードによれば、オリジナルはなんと8色だったという。しかも、そこから2色(ピンクとターコイズブルー)が様々な経緯で使われなくなり、6色になったことが書かれてる。

www.gizmodo.jp

 

もちろん、虹が8色の国はない。ピンクやターコイズブルーのような純色ではない色を虹の中に見出すのは至難の技だ。

 

レインボーフラッグをデザインしたアーティストでLGBT活動家のギルバート・ベイカー氏は、1978年にはLGBTコミュニティーを象徴する旗を依頼された時、ピンクとターコイズブルーを含めた8色の虹をデザインしたとう

 

もともと、LGBTコミュニティーのシンボルとして使われていたのは、ピンク・トライアングルであったそうだが、ナチスドイツが強制収容所において、同性愛者の識別胸章として着用を義務づけていたという負の歴史が由来であった。

www.syracusenewtimes.com

 

だから、自分たちにふさわしいシンボルカラーとして8色の虹をデザインしたわけだが、それぞれの色に意味が込められている。内容は以下である。

 

hot pink for sexuality(セクシュアリティ=ピンク),red for life(赤=生活), orange for healing(オレンジ=癒し), yellow for sun(黄色=太陽), green for nature(緑=自然), turquoise for the arts(ターコイズ=アート), indigo for harmony(藍=調和), and violet for spirit(紫=精神).

 

最初は、手縫いと手染めで8色の旗を使っていたが、1979年のパレードで使うために旗会社に問い合わせたところ、ホットピンクは大量生産できる市販の色ではなかったことで取りやめになり、藍はロイヤルブルーに変更された。

 

ターコイズブルーは、サンフランシスコの市議会議員でもあり、自らゲイをカミングアウトしていた活動家のハーヴェイ·ミルクが暗殺されたことを受け、サンフランシスコプライド委員会がパレードを企画するにあたり、通りの二手で等分に色分けしなければならなかったため抜かれたという。

 

つまり、現在のレインボーフラッグは、当初の2色を欠いており、虹として全体が象徴的な意味合いを持つならよいが、1色ごとに象徴的な意味合いを持たせているので、完全な状態ではないといえる。

 

ギルバート·ベイカー自身、2004年もキーウェストプライドフェスティバルで、元の8色フラグの再作成を発表している。ピンクは「性の解放」、ターコイズブルーは、ネイティブアメリカンやアート、生活における魔術を意味している以上、8色を取り戻すことの方が自然だろう。

History of the Gay Pride Rainbow Flag

レインボーフラッグとした時点で、それぞれの色の意味より、アメリカ人が持っている虹の色数の圧力がかってしまったのかもしれない。レインボーフラッグは、みんなの持っている虹の観念から、色を取り戻さなけれなならないようだ。

 

www.refinery29.com

 

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