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ビジュアルレビューマガジン

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東京五輪

デザインを学習せよ「東京オリンピックとデザインの行方(18)」三木学

www.huffingtonpost.jp すったもんだした東京五輪エンブレムだが、白紙撤回された後、審査資格を大幅に緩和して一般公募され、21人のエンブレム委員によって4案に絞られこの度公開された。 前回の審査で問題となったのは、デザイン業界だけで閉じられた閉鎖…

建築家と大工-契約と法律を巡って「国立競技場再コンペ(7)」三木学

日本の近代建築〈上 幕末・明治篇〉 (岩波新書) 作者: 藤森照信 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1993/10/20 メディア: 新書 購入: 2人 クリック: 11回 この商品を含むブログ (19件) を見る 日本の近代建築〈下 大正・昭和篇〉 (岩波新書) 作者: 藤森照信…

何が問題か?知的財産権と契約(3)「国立競技場再コンペ(6)」三木学

www.sankei.com JSCがザハ事務所に対して、デザイン料の未納分を支払う代わりに、著作権譲渡とこの件に関して口出ししないで欲しい、という要請をし、ザハ事務所から断られたことがわかった。 このことは、以前書いたように、おおむね予想されていた事態なの…

コミュニティのための本当のデザインとは?「新国立競技場と復興計画」三木学

realkyoto.jp 新国立競技場問題について、浅田彰さんがREALKYOTOのブログで意見を述べており話題となっている。現在までの流れを包括的に論じており、草地すればいい、という結論については非現実的だとしても傾聴に値する。 それよりも、本論に付随する付記…

知的財産権と契約(2)「新国立競技場再コンペ(5)」三木学

www.nikkei.com ザハ事務所が、前回案と今回、採択されたA案との類似性を調査するという報道が出ていろいろ憶測を呼んでいる。外観が全く似ていないのに、そのような主張をするザハ事務所について、非難の声も上がっている。また、スタンドなどはある程度、…

知的財産権と契約「新国立競技場再コンペ(4)」三木学

headlines.yahoo.co.jp 採択された隈研吾氏らによる、新国立競技場再コンペのA案が、自分たちの設計とそっくりであるとザハ・ハディドが主張し、知的財産権の調査を始めるとの報道があった。 ザハ側は法的処置、つまり裁判をするか未定としている。未定とい…

屋根とスタンドを巡って「新国立競技場再コンペ(3)」三木学

mainichi.jp ついに新国立競技場の再コンペの結果が発表された。隈研吾氏らによるA案が僅差で採択されたという。しかし、詳しくみてみたら、建築計画や構造計画など、設計に関わる部分は、B案がA案を圧倒しており、工期やコストに関わる部分で、A案が選ばれ…

屋根と空を巡って「新国立競技場再コンペ(2)」三木学

news.tbs.co.jp 新国立競技場の再コンペで提出されていた技術提案書について、審査委員会の結論が出たため、来週はJSCから意見を集約した上でどちらを選択したのか発表されるという。 この技術提案書には、アスリート(各競技やバックヤードの施設を含む)、…

デザインコミュニティのためのリデザイン「東京オリンピックとデザインの行方(17)」三木学

www.sankei.com 【五輪エンブレム見直し】選考過程調査報告詳報(下) 「佐野作品は各審査委で一番多数の得票集めた」(1/4ページ) - 産経ニュース 【五輪エンブレム見直し】密室の裏工作、審査映像にくっきり 「嘆かわしい」「応募の労作に不誠実」(1/2ペ…

夢の指名コンペ「東京オリンピックとデザインの行方(16)」三木学

プロフェッショナル 仕事の流儀 特別編 映画監督 宮崎 駿の仕事 「風立ちぬ」1000日の記録/引退宣言 知られざる物語 [DVD] 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ 発売日: 2014/06/27 メディア: DVD この商品を含むブログ (2件) を見る 新しい五輪エンブレム…

再び縄文か弥生か?「新国立競技場再コンペ」三木学

新国立競技場整備事業に関する技術提案書 | 新国立競技場 | JAPAN SPORT COU archipelago.mayuhama.com エンブレムとともに、新国立競技場の再コンペについても、現在の日本の建築業界の様々な問題を浮上させており、改善を促すために批評すべき点はたくさん…

プロとアマの境界とデザインの対価「東京オリンピックとデザインの行方(15)」三木学

www.itmedia.co.jp 前回の東京五輪エンブレムが白紙撤回された後、日本では前代未聞の国民参加のデザインコンペが行われ、1万件以上の募集が集まった。今後もこの規模以上のコンペが開催されるのは、なかなか無いかもしれない。 エンブレム選考特設ページ #…

説明されないエンブレム「東京五輪エンブレム応募開始-東京オリンピックとデザインの行方(14)」三木学

紋章の歴史―ヨーロッパの色とかたち (「知の再発見」双書) 作者: ミシェルパストゥロー,松村剛,Michel Pastoureau,松村恵理 出版社/メーカー: 創元社 発売日: 1997/09 メディア: 単行本 クリック: 18回 この商品を含むブログ (10件) を見る tokyo2020.jp 12…

未完の3次元デザインと揺らぐ色彩-原研哉と亀倉雄策「東京オリンピックとデザインの行方(13)」三木学

www.ndc.co.jp 日本を代表するグラフィックデザイナーである原研哉氏が、自身のデザイン研究所のHPで、2020東京五輪エンブレムの候補案を公開した。東京五輪エンブレムの第一回デザインコンペは、104案の応募の中から、入選作として、原研哉、葛西薫、佐野研…

特集「東京オリンピックとデザインの行方」

今まで投稿した東京オリンピックとデザインの関連記事をまとめました。東京オリンピックの新エンブレム公募に参加する方は是非参考にして頂ければと思います。 shadowtimes.hatenablog.com shadowtimes.hatenablog.com shadowtimes.hatenablog.com shadowtim…

ソーシャル・グラフィック・デザインは可能か?-日本最大のデザインコンペ「東京オリンピックとデザインの行方(12)」三木学

tokyo2020.jp http://emblem.tokyo2020.jp/jp/guidelines_JP.pdf 東京オリンピックのエンブレムの新しい公募要項が発表された。新エンブレムの公募に関しては、委員長を含め、多分野の専門性を持つ21名(10月16日現在)の識者を審査委員にして意見を集めたり…

人間は空中の3次元空間を所有できるか?「マンションにおける所有と共有」三木学

www.nikkei.com かつて俗に姉歯事件と言われる耐震偽装問題が起きたとき、はじめて構造設計者(建築士)という職種があることを知った人もいるだろう。建築を建てる際には、必ず構造的に問題がないか、構造計算を行う構造設計者が要る。基本的に建築を設計す…

日本のデザインは再び立ち上がれるか?-デザインと対話「東京オリンピックとデザインの行方(11)」三木学

imaonline.jp デザインと権利と感情 / 民意 | SPACE | VACANT 東京オリンピックエンブレムの撤回及び再コンペ問題において、日本のデザインやデザイナーの信用は失墜したといってよい。先日の東京ブランドロゴでも、ネット上で盗用疑惑が指摘され、さらに拍…

モダンデザインの終わりの始まり「東京オリンピックとデザインの行方(10)」三木学

wired.jp 現代のロゴはシンプル化が進んでいる。そのような傾向を裏付ける本が出版されたという。記事によると、ドイツのデザイナー、イエンツ・ミュラー氏が2008年にタッシェン社から出版した『Logo Modernism』(ロゴ・モダニズム)には、20世紀に作成され…

新しい日本・東京のアイコンとは何か?「東京オリンピックとデザインの行方(9)」三木学

www.nikkansports.com 撤回されたエンブレムに代わり、新しいエンブレムの公募のシステムの検討が進んでいるようだ。大きく方針は三つ。広く公募を行うこと。選考委員をデザイン関係者だけではなく、幅広い識者を集めること。テーマを幾つかに絞ること、であ…

大和絵・琳派・デザインそして自然「20世紀琳派田中一光展」三木学

www.dnp.co.jp 「今のデザインはスピードが早く、頭でっかちでつまらないマーケティング優先。すぐゴミになる。でも琳派の作品はどうだろう。時を超えて丁寧に時間をかけ、計算して構成されたものは、その古びた質も含めて楽しめる。いまのデザインが一番気…

リオ五輪エンブレム類似騒動と3Dデザイン「東京オリンピックとデザインの行方(8)」三木学

megabrasil.jp 東京五輪エンブレムが盗作騒動の末に白紙撤回された。プレゼン資料や他社の仕事において盗用があったのは確実だが、エンブレム自体が盗作かどうかは闇の中である。裁判をしても、多くの弁護士の予想通り少なくとも著作権侵害と判定される可能…

黒は好かれているのか、嫌われているのか?「黒のイメージ」三木学

www.fashionsnap.com 色彩の嗜好調査の歴史は結構長い。20世紀初頭から色彩嗜好調査はあるようだが、統計的に分析されるようになったのは戦後のことである。 ある程度、普遍的に好まれる色もあるが、大きく変化する色もある。特に青と赤は、国際的に好まれる…

プレゼン資料と著作権-内部資料とはどこまでか?「東京オリンピックとデザインの行方(7)」三木学

【五輪エンブレム問題】展示例の写真、無断転用? 佐野氏側が制作www.sankei.com ついに、東京五輪エンブレムが、約1カ月の騒動の果てに、撤回されることになった。再度公募し、新しいデザインを決定するとのことだ。 その決め手となったのは、主に2点である…

「建築家なしの建築」と「建築なしの建築家」の時代『だれも知らない建築のはなし』三木学

映画「だれも知らない建築のはなし: Inside Architecture -A Challenge to Japanese Society-」公式サイト(監督 石山友美)ia-document.com 今年は、日本のアートドキュメンタリー映画の当たり年といっていいだろう。まず写真家、畠山直哉が実家のある陸前高…

結局エンブレムとは何なのか?「紋章、家紋、エンブレム-東京オリンピックとデザインの行方(6)」三木学

紋章の歴史―ヨーロッパの色とかたち (「知の再発見」双書) 作者: ミシェルパストゥロー,松村剛,Michel Pastoureau,松村恵理 出版社/メーカー: 創元社 発売日: 1997/09 メディア: 単行本 クリック: 18回 この商品を含むブログ (10件) を見る 東京五輪エンブレ…

グローバリズムの罠と日本語の可能性「東京オリンピックとデザインの行方(5)」三木学

【五輪エンブレム問題】佐野氏ロゴ「酷似」 五輪、動植物園…対応追われるwww.sankei.com 東京五輪エンブレムが発表されてから様々な騒動が起きて収まる気配がない。元々は、アートディレクターの佐野研二郎氏がデザインしたエンブレムについて、ベルギー在住…

デザインと著作権-TPP締結後の世界「東京オリンピックとデザインの行方(4)」三木学

トートバッグ問題で佐野研二郎氏がコメント発表 サポートデザイナーが「第三者のデザインをトレース」認めるwww.itmedia.co.jp 東京五輪エンブレムの盗用問題から派生して、佐野研二郎氏がアートディレクション(デザインではない)を行ったサントリーのトー…

螺旋都市東京を表象する方法とは?「五輪エンブレムと東京の図像」三木学

http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/bunko06/bunko06_01921/bunko06_01921_0002/bunko06_01921_0002_p0001.jpg 御江戸大絵図 / 高井蘭山 図 東京五輪エンブレムは、パブリックなデザインを巡る様々な問題を浮上させている。先日、佐野研二郎氏と組織委員…

五輪エンブレムの説明は充分であったか?「東京オリンピックとデザインの行方(3)」三木学

「まったくの事実無根」 東京五輪エンブレムのデザイナーが会見、盗用疑惑を強く否定 書体など詳細も説明 (1/4)www.itmedia.co.jp 本日、大会組織委員会と東京五輪エンブレムをデザインしたアートディレクター・デザイナーの佐野研二郎氏が、記者会見を開い…

萌え、侘び・寂び、粋「五輪エンブレムと五輪招致エンブレムに見る美意識」三木学

東京五輪エンブレムは、その内容から盗作問題へと移行して、本質的な議論ができなくなっているが、評判の良かった五輪招致エンブレムと比較して、そこに含まれる日本の美意識について色彩的な観点から考察したい。

盗作疑惑をいかに防ぐか?「東京オリンピックとデザインの行方(2)」三木学

東京2020大会エンブレムtokyo2020.jp アートディレクターの佐野研二郎氏が制作した「東京五輪エンブレム」について、ベルギーのデザイナーオリビエ・ドビ氏が2013年に行った劇場『Theatre de Liege』のロゴデザインと酷似していると報道されてからにわかに盗…

デザインは誰のものか?「東京オリンピックとデザインの行方」三木学

五輪エンブレム“ベルギーの劇場ロゴに酷似” NHKニュースwww3.nhk.or.jp 先日、発表された東京五輪エンブレムが、ベルギーのデザイナーがデザインした、ベルギーの劇場のロゴと酷似しており、盗作しているのではないかというニュースが話題を呼んでいる。

もう一つのレガシー「2020年東京五輪のエンブレム」三木学

2020年東京五輪のエンブレムが決定。デザインしたのは、あの人です!casabrutus.com 新国立競技場の前代未聞のデザインの見直し、東京都の観光ボランティアのユニフォームなど、ここのところオリンピックとデザインが一般の人々を巻き込んで話題の種になって…

未来のオリンピックのために―橋爪伸也『あったかもしれない日本』三木学

あったかもしれない日本―幻の都市建築史 作者: 橋爪紳也 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店 発売日: 2005/11 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 22回 この商品を含むブログ (22件) を見る ザハ・ハディドの設計した新国立競技場を巡り、未だ迷走が続いてい…

「大阪万博-もう一つの主役」三木学

日本万国博覧会 パビリオン制服図鑑---EXPO’70 GIRLS COLLECTION (らんぷの本) 作者: 大橋博之 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2010/06/18 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 1人 クリック: 28回 この商品を含むブログ (5件) を見る 東京都の…

「ジャパンブルーの起源」三木学

東京観光ボラティアの制服でも話題になっていたが、日本では国を代表するスポーツ団体などのユニフォームには、日の丸の赤と同じくらい、青が使われることが多い。 サッカー日本代表のユニフォームなどは、その典型例だろう。サムライ・ブルーなどと言ったり…

「赤と青の呪縛」三木学

<a href="http://www.fashionsnap.com/news/2015-05-29/tamaki-fujie-tokyo/" data-mce-href="http://www.fashionsnap.com/news/2015-05-29/tamaki-fujie-tokyo/">タマキ フジエが東京都観光ボランティアのユニフォームをデザイン</a>www.fashionsnap.com 昨日、東京都観光ボランティアのユニフォームが発表されて話題になっていた。もちろん、2020年の東京オリンピックに向けて「おもてなし」を向上するために、観光案内に力…

「スタジアムの解体」三木学

スタンド解体が終わった国立競技場を、上空から見た【画像】www.huffingtonpost.jp 国立競技場が解体された。解体されるまでに、ザハ・ハディドがコンペで提案した新国立競技場のプランを巡って、景観論争やコスト論争が起きたのは記憶に新しい。住民だけで…